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6月9日 18時0分
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先週の米国株式市場―ダウ平均やS&P500は連日で史上最高値更新― - 米国株 Market Pick Up 今週の注目ポイント

先週の米国株式市場
―ダウ平均やS&Pは連日で史上最高値更新―


<先週の概況>

先週の米国株式市場は週間で1%強上昇する堅調推移となりました。ISM景況感指数や雇用統計などの重要な経済指標がいずれも好内容だったことで、米国経済の強さが確認され、株式市場は上昇基調を強めました。

一部モメンタム株の急落により3月以降調整していたナスダック総合指数も足元は上昇しており、3月の高値を伺う水準まで回復しています。


米国株式市場バリュエーション




業種別リターン



ダウ平均採用銘柄 週間騰落率ランキング



<上昇>

2―4月期の機械の世界販売の減少ペースが加速していると報じられ、5月中旬以降下落が続いていたキャタピラー(CAT)が反発しました。その他ゴールドマン・サックス(GS)やアメリカン・エキスプレス(AXP)、JPモルガン(JPM)など金融関連株の上昇が目立ちました。

<下落>

AT&T(T)とベライゾン(VZ)の通信大手2社がいずれも冴えない値動きとなりました。AT&TによるディレクTV(DTV)の買収合意や、ソフトバンク傘下のスプリント(S)がTモバイルUS(TMUS)の買収で合意に至ったと報じられるなど、通信業界の再編に向けた報道が相次いでいることで、買収金額の正当性や監督機関が買収を許可するかなど、一時的な不透明感が増していることが嫌気されたと考えられます。

先週発表された主な経済指標

非農業部門雇用者数(前月差) 5月 +21.7万人 市場予想 +21.5万人 前月 +28.2万人

6日に雇用統計が発表となり、非農業部門雇用者数は前月から21.7万人の増加と労働市場の堅調な改善の目安とされる20万人を上回りました。前月からは伸びが鈍ったものの、前月は寒波による落ち込みからの反動増という側面がありややできすぎだったため、今月の減速は市場の想定通りといった内容です。

労働市場の堅調な改善が続いていることが改めて確認されたことをマーケットは好感し、ダウ平均やS&P500は史上最高値を更新しました。


今後発表される主な経済指標

6月12日 小売売上高(前月比) 5月 市場予想 +0.5% 前月 +0.1%

12日に小売売上高が発表されます。デパートやスーパー等の小売・サービス業の月次売上高を集計した指標で、米国のGDPの約7割を占める個人消費の動向を確認する指標として重要視されています。

米国を襲った寒波の影響で12月から1月にかけて一時的に落ち込んだものの、2月以降は回復基調にあり、5月分も堅調な推移が予測されています。

小売売上高は総合指数のほか、単月でのブレが大きい自動車・ガソリンを除いた指数についても重要視されています。


マーケットビュー

先週ダウ平均やS&P500は史上最高値を連日で更新しました。ISM景況指数や雇用統計といった米国の経済指標が堅調だったことに加えて、欧州中央銀行(ECB)による金融緩和政策の発表を受けて、欧州の景気浮揚が米国景気の押し上げにもつながるという期待感が強まりました。

直近まで発表された米国の経済指標は堅調な内容が目立っています。非農業部門雇用者数が労働市場の順調な改善の目安とされる20万人を4ヶ月連続で上回ったのは約15年ぶり。企業サイドから見た景況感を示すISM製造業景況感指数も4ヶ月連続で改善しています。株式市場の高値更新の背景にはこれらの経済指標が良好だったことで、「米国経済は夏以降堅調に推移し、企業業績の改善が加速する」という思惑が広がっていることがあります。ただ、ここからの上昇はバリュエーション面でやや割高感が出てくることもあって、短期的には利益確定売りが出やすい局面となると思われます。

米国株式市場は今後も中期的に堅調に推移すると見込んでいます。ただ、前述したように現在の水準はバリュエーション面から利益確定売りが出やすいため、一段の上昇は4―6月期の企業業績が発表され、業績の改善加速が確認される7月以降になると考えています。

フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕

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