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グーグルも支援する無線LAN共有計画が本格離陸?

【第4回】 2008年6月11日
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 米国で公衆無線LAN(構内情報通信網)サービス「FON(フォン)」への注目が高まってきている。

 FONは、「草の根ワイヤレス・コミュニティ」をつくるという目的で、2005年11月にスペインで創設された会社だ。自社製の無線ルーター「La Fonera(ラ・フォネラ)」を安価で売り、その代わりに自宅の無線ネットワークを解放してもらい、広く無線LANによる高速ネット接続を可能にしようという仕組みである。

 現在のアクセスポイント数は全世界で34万。実は、日本でのサービスも2006年末に始まっており、あまり表には出てこないのだが、英国、フランスと並んで今や世界3大市場となっている。米国、ドイツ、スペイン市場がその後に続き、特に米国においてこのところユーザー数の伸びが顕著だ。

La Fonera(ラ・フォネラ)
La Fonera(ラ・フォネラ) ¥1980
サイズ70mm×22.5mm×93.5mm

 FONのユーザーになるのは簡単だ。自宅にブロードバンド環境があるが、それをワイヤレスにしたいとしよう。お店に行って無線ルーターを買う代わりに、FONのサイトで「ラ・フォネラ」を購入すればよい。

 米国では、売れ筋のルーターは50ドル以上するが、FONのルーターならば30ドル以下と安い(日本では1980円)。そのルーターをつなぐだけだ。それで自宅の回りに、半径30~40メートルのワイヤレスネットワークがつくられたことになる(別売りのアンテナを付けると、半径は3倍に拡大)。

 ただ、これだけならば従来からある無料ホットスポットと変わりがないが、FONのネットワークは「ラ・フォネラ」を買ったユーザーでないと無料で使えないという決まりがある。安くルーターが買え、さらに出先でもネットワークにアクセスできる。これがFONの売りだ。

 ユーザーは「フォネロ」と呼ばれるが、プロフィール設定オプションは大きく分けて2通りある。そのうちのひとつ「ビル」は、他のフォネロがネットワークを使う際に課金するタイプ。売り上げはFONと折半する。もうひとつは、無料で開放する「ライナス」だ。ちなみに、金を取る「ビル」はビル・ゲイツのビル、無償の「ライナス」はオープンソフトのリナックスを開発したリーナス・トーバルズの名前から取っている。

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