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金融市場異論百出

FRBがなりふり構わぬ対応
ウォール街とドルは運命共同体

2008年9月25日
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 米証券リーマン・ブラザーズの破綻は、金融市場に激しいショックを与えた。米政府・FRBは金融システム危機を制御できていないという恐怖心を市場参加者に強く抱かせた。

 1997年11月に三洋証券、北海道拓殖銀行、山一證券が相次いで破綻したときに日本の市場参加者が感じた恐怖と同じである。

 ひとたび不安心理が高まると、金融機関や機関投資家は自己防衛的スタンスに傾斜する。このため、多くの金融市場で流動性が低下する事態が生じた。

 9月15日のフェデラルファンド(FF)市場では資金の運用者が少なくなり、金利は一時7%まで上昇した(FRBの誘導目標は2%)。オフショア市場のドルのオーバーナイト取引では10%も記録している。

 ニューヨーク連銀は大量資金供給を実施し、その結果、同日夕方のFF金利は一転して0.001%へ急落するという激しい展開を見せた。市場がパニック状態になると、ちょうどよい資金供給を行なうことがFRBにとって技術的に難しくなる。

 リーマン破綻後の全世界的な混乱を見て狼狽したのか、FRBは急きょ米保険大手のAIGに850億ドルの緊急融資を決定した。保険会社に中央銀行がローンを行なうことはきわめて異例だ。

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