株式レポート
7月4日 18時0分
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株価トレンドの確認 - 広木隆「ストラテジーレポート」

投資ユニバースとフォーカス・リスト

朝刊コラム「新潮流」の連載を始めて以来、「ストラテジーレポート」が面白くなくなった、というご批判が後を絶たない。それでもまだ救いは、「文章が微妙に面白い」と言ってくださる方がいることだ。そういう方にも申し訳ないのですが、今回のレポートは文章すらない。「絵」のみである。これじゃ「絵本」だよ、と怒られるかもしれない。

これまで「ストラテジーレポート」では、「これでもかっ!」というくらいの分量の文章を書いてきた。そうしたら「文章が長い」という苦情が寄せられた。「相場とは関係のないことが多い」との批判もあった。なので「新潮流」を新設し、日々の社会・時事ネタを盛り込んだ短いコラムを書き始めた。「ストラテジーレポート」に「相場とは関係ないこと」が盛り込まれることはなくなった。そして今度は、「ストラテジーレポート」から文章も消してしまおう、という試みである。

マネックス全国投資セミナーなどで相場解説をした最後に、では何を買うか?という話をする。本当はなんでもいいのだけれど、そういうわけにいかない事情もある。1年ほど前、『9割の負け組から抜け出す投資の思考法』を執筆していたときに書いたレポートがある(2013年5月23日「何を買うかPART2 投資ユニバース」)。以下は、そこからの引用である。

<同僚のチーフ・エコノミスト、村上尚己はすでに2冊の書籍を上梓し、そしてまもなく3冊目が出版されるというのに、この間、僕は何をしていたのか?相場が良くなって気分も良くなり、毎晩飲み歩いていたのかというと、そんなことはない。僕も、村上に負けないようにしっかりと書籍の執筆に勤しんできたのだ。ただし、例によって僕の書く文章は長い。(本の中には「なぜ僕が書くストラテジーレポートは余計な話が長いのか」という項目もある。)第一稿の段階で本のページ数が300ページにもなってしまった。担当編集者から、これでは本の単価が高くなって売れないから、もっと減らしてくれと言われ、目下、削減中。来月には書店に並ぶ予定である。

その本は投資の考え方について語るのをメインとしており、昨今書店にあふれている「アベノミクスで日本株相場はこうなる!」的な、マネー雑誌の延長みたいな予測ものではない。なにしろ、書き出しから

「美しい「花」がある。「花」の美しさという様なものはない」 ― と小林秀雄は書いた。Got To Be Real - それが本書を流れる通奏低音だ。

で始まり、最終章のタイトルは「今を生きろ 明日を望め」である。

編集者から「広木さ〜ん、これじゃ売れないから、相場の話も書いて下さいよ〜」と泣きつかれ、少しだけ相場の話も書いた。「銘柄の話も入れて下さい」と言われたので、こう書いた。

「ここから何を買うべきか?極論するとなんでもいい。」

それを読んだ編集者が血相を変えて、「広木さ〜ん、これじゃクレームと返本の嵐ですよ。『投資の参考にしようと思って買ったのにカネ返せ!』っていわれちゃいますよ〜」と愚痴ること、ひとしきりだ。

しかし、本当に何を買ってもいいと思う。そのわけは、この相場の特色のひとつが循環物色による相場全体のかさ上げを図るようなものだからだ。そして循環物色となる背景は、この相場の根底にある「デフレ脱却」というテーマは、実に幅広い業種・銘柄に影響が及ぶからである。そこに安倍政権が掲げる成長戦略なども投資テーマに加えていくと、非常に多くの銘柄が投資対象に挙げられる。

投資対象の範囲を明確にしたものを投資ユニバースと呼ぶ。以下にその投資ユニバースを示そう。今回の上昇相場で投資対象となる銘柄の一覧である>

そうして掲げたのが表1である。



今、こうしてリストを見ると、アマダとかユーグレナとかオリンパスとか、結構いい銘柄が入っている。NECの代わりに富士通を入れていたら、もっと良かった。
このレポートで述べた通り、今回の相場の特色のひとつが循環物色による相場全体のかさ上げである。だから「何を買ってもよい」というのは今も変わらないのだけれど、やっぱりそうもいかない - 「まじめにやれ!」と怒られたりする - ので、有望銘柄のご紹介をするのだけれど、前掲のユニバースすべてについて言及するわけにもいかないので、少しフォーカスを絞ってお伝えしている。

全国投資セミナーでも、オンラインセミナーでも、最後に紹介する銘柄はまったく変わっていない。例えば5月23日におこなったオンラインセミナーでも同じことを繰り返している。嘘だと思うならこちらのオンデマンドでご確認ください。え?誰も嘘だなんて言ってない?最近、人間不信の気があって、すぐにひとを疑ってかかるところがある。こちらがそんな具合だから相手からも信用されていないのだろうと思ってしまうのだ。

フォーカスしたリストは表2の通りである。



ちなみに、このユニバースを提示した昨年5月23日からのパフォーマンスを表3に示した。ユニバースとリストに挙げた全銘柄の株価変化率の単純平均をとったものだ(=等金額投資ポートフォリオ)。フォーカス・リストのパフォーマンスはTOPIXや日経平均を大きくアウトパフォームする。



個別銘柄のトレンド

トヨタはヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム(逆三尊)、底値が完全に入った格好だ。6000円あたりが逆三尊のネックライン。ちょうど200日の移動平均が重なっていたが、そこを抜けて一気に弾みがついた。長らく上値の重石となってきた「6400円の壁」を抜けることができるかが次の課題である。それをクリアすれば、大底(5200円)〜ネックライン(6000円)幅の返し(=800円)が期待できる。6800円あたりがターゲットとなるだろう。



コマツは昨日の日経新聞の記事にあった通り、米国のキャタピラー対比出遅れが目立つ。これから出遅れ修正が明確になると思われる。



三菱マテリアルの株価上昇が目立つが、これは完全に銅の国際市況に連動した動き。世界景気回復期待で金属市況に底打ち感が出ているが短期的には反騰サイクルもかなり終盤に近付いているイメージがあるので深追いは禁物だろう。



ファナックの右肩上がりが顕著である。特に200日移動平均が完璧なサポートとなって上昇トレンドを描いている。



移動平均の位置はそれぞれ異なるが、右肩上がりのトレンドが明確な銘柄を以下に列挙する。














今回のレポートは過去に書いたレポートの引用とチャートを並べて終わってしまった。「手抜きではないか!」とお怒りかもしれないが、こうして主力銘柄の勢いを視覚的に確認することも重要である。文字を読むより目で見るほうがいいこともある。「百聞は一見にしかず」。もっといいのは、目で見るだけではなく実際に投資を体験することである。松下幸之助は「百聞百見は一験にしかず」と言っている。


(チーフ・ストラテジスト 広木 隆)

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(マネックス証券)


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