どちらも普段の声よりも高めの音程ということになります。ちなみに、女性の場合、”ファ”よりもさらに高くなりすぎてしまうと、アニメ声になってしまうので注意してください。

 次に音量ですが、これは少し大きめの声を出すように心掛けることです。ボソボソとしゃべる人がいますが、聞き取りにくいと印象も悪くなりがちです。それどころか暗く感じてしまいます。

 しかし、大きめの明るい声を出して、と言われても人前で急にできるものではありません。訓練の第一歩としては、平凡ですが、朝の「おはようございます」から意識的に大きめの明るい声をだすように務めることをお勧めします。

第一印象を良くすることで評価全体を高められる

 私がまだ30代前半の頃、部内で「おはようございます」キャンペーンに取り組んだことがありました。明るい声で「おはようございます」と挨拶することから一日を始めようという活動です。その結果、素直に実行する人、努力する気持ちはあるけれど実行できない人、冷めた態度で実行しない人の3パターンに分かれました。

 特に冷めた態度で実行しない人に対しては、性格に難ありとして、やはり低い評価をつけたくなる衝動に駆られました。というよりも、実は、そのような評価エラーをしてしまっていたかもしれません。

 なんといっても、大きな声は気持ちを明るく元気にさせます。みなさんも周りの人を観察してみてください。大きな声の持ち主は大抵、積極的で快活で、評価も高くありませんか? 逆に小さな声の持ち主は消極的で、どこか陰があり、評価も低くありませんか?

「それこそ印象評価という”ええかげん”評価じゃないか!」という声が聞こえてきそうですが、実際に評価制度内にチームや職場のムード作りについての評価項目があれば、そこは高い得点を獲得できるので、正当な加点にもつながります。

 このように考えると「印象評価は評価エラーではないのでは?」と思う人も出てくるでしょうが、印象に関わる評価項目だけでなく、印象とは無関係の評価項目についても、事実とは異なる評価を誘う動機になり得るので、やはり評価エラーとしてとらえるべきなのです。

 そして、印象評価を逆手に取るとは、まさしく第一印象を良くすることで評価全体の点数を高くする作戦なのです。しかも、見た目の印象を良くするのは、自分の努力だけですみます。取り組む姿勢さえあればいいのです。ぜひとも、この即効性のある処方箋から実行してください。

マルチタスクの努力を惜しむな!

 次は、「仕事ができる人」というイメージをアピールすることで、「こいつは低く評価すべきではない」という印象を持ってもらう方法です。

 そのためのひとつの方法として、マルチタスクで仕事に取り組む努力をしてみてください。マルチタスクとは、文字通り複数の仕事を平行して処理するという意味です。