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仕事も、生き方も突然変わる すごいブランディング発想

既成概念は「アイデアの宝庫」

宇佐美清 [ブランディング・ディレクター【USAMIブランディング株式会社代表/MUSB代表取締役】]
【最終回】 2008年4月22日
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 前回、話したように、アイデアはあなたの仕事はもちろん、生き方そのものを変えるきっかけになるものです。ビッグアイデアが浮かべば仕事は成功します。また、ちょっとしたアイデアがあなたの人生を楽しいものに変えていくでしょう。

 僕の話のタイトルである「ブランディング発想」とは、「楽しく生きるために」どうしたらいいか、そのヒントを見つけ出すことです。

 今、ちょうど就職活動が真っ盛りです。知り合いの若者の何人かが、このシュウカツの人です。その1人が、行きたいと思っている分野の企業に次々にフラれて、くさっています。その人は「もう、その分野には行けないと思います」と言いました。それで僕は、「そう思ったら本当に行けないよ」と答えました。行きたいなら、あきらめてはいけない。少し回り道しよう、そう考えればいいのです。

 このポジティブな考えこそ、ブランディング発想です。おおもとは「想えば、かなう」です。逆にいえば、想わなければ、かなわない。

既成概念は
アイデアの宝庫

 ブランディングとは、何度も言っていますが、「そのブランドを好きになってもらって買ってもらう」ことです。「好きになってもらう」のはむずかしい。人様の感情を左右するのは、大変です。しかも、この先には購買促進という目的があります。

 ブランディングの現場に携わってみると、壁が次から次へと出てきます。正直なところ、よくもまあ次から次へと・・・と笑いさえこみ上げてきます。そんなときは「ま、なんとかなるさ」と口に出します。これは呪文。自分の脳に言い聞かせるのです。気を取り直す、と言いますね。「想えばかなう」気を変える転換点です。

 ここで「このままでは、できないね」と認識する。次に「どうしたらできるのか?」と考えて「こうしたらできるんじゃないか?」と行く。この「こうしたら」がアイデアですが、簡単にアイデアは出てきません。

 そこで、プロセスが大事になります。たとえば、優先順位はなにか、です。どこから手をつけるか。違う入り口がないか。あるいは、似たような事例はないか。記憶のそばに、アイデアが落ちていることはよくあります。このプロセスでのコツですが、一人で考えないことです。チームで話すことが大事です。もちろん、ポジティブシンキングなチームです。僕が今も担当しているキットカットには、粒よりのポジティブ人間が揃っていて、壁を乗り越えることをたのしみ、喜びにさえしているところがあります。そういう仲間がいれば、たいてい何かのアイデアが得られます。

 このアイデアの出し方は千差万別で、一概には言い切れませんが、最近実験的にやっている方法があります。

 既成概念を利用する方法です。前回、既成概念は敵だ!と大声を張り上げました。その既成概念はアイデアの宝庫でもあります。昨日の敵は今日の友(笑)。

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宇佐美 清 [ブランディング・ディレクター【USAMIブランディング株式会社代表/MUSB代表取締役】]

1950年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。博報堂、レオバーネット協同、マッキャンエリクソン、JWTトンプソンなどを経て、2006年MUSB設立、2007年USAMIブランディング株式会社を設立。ブランド戦略に関するコンサルタント、企業研修などを行う。著書に『USAMIのブランディング論』(トランスワールドジャパン)。


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