高い目標を掲げだしたら
要注意

 自分が「できない」ということを感覚的にはわかっているけれど、それを受け入れたくない自分がいる。そういう人が自信をなくすと、できない自分と向き合わなくてすむようあえて「高い目標」を掲げようとする傾向があります

「高い目標に向かってがんばっている自分」でプライドを保とうします。
思い切り高い「努力目標」を掲げれば、できなくても傷つきません。周りも「頑張ったね」とか「志高いね」と言ってくれるかもしれません。
こんな風に、自己防衛の意識が働いて高い目標を掲げてしまうと、失敗したときに、傷つかないどころか、「やっぱりダメだった」「どうせ無理だし」など自信を失う瞬間が訪れてしまい、知らず知らずのうちに自己嫌悪に陥ってしまうことがあります。高すぎる目標設定の、恐ろしい副作用です。

勇気をもって
現状を受け入れる

 ここでは勇気を持って「できない」という事実を受け入れて、できるようになるための練習や経験を積み上げていくことが大事です。

「高い目標」を掲げても成功している人は、最初に現状を客観視し、そのための「小さい目標」を持ち、階段のようにひとつずつ上がっていける人です。
どんなときも自分に自信を持つためには、今の自分を受け入れること。
そのためには、「記念受験」(的な行動。=高すぎる目標を掲げること)を、まずやめてみることです。

 次回は「ポジティブ思考が自信をなくす」についてお話ししたいと思います。
(次回更新は7月15日予定)


<書籍発売中>
横峯さくら選手をスランプから救ったたメンタルトレーニングを大公開!

絶対的な自信をつくる方法

絶対的な自信をつくる方法―「OKライン」で、弱い自分のまま強くなる
数々のアスリートや企業研修を行うメンタルトレーナーによる、正しい目標設定の仕方とは。ありのままの自分を受け入れ、小さな成功体験を積むことで、他者評価にとらわれない、弱い自分のままでも不動の自信を手にすることができる。

ご購入はこちら!⇒[Amazon.co.jp][紀伊國屋書店BookWeb][楽天ブックス