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誰でも使える「ウェブ会議」でインテルも注目の元学生社長
ブイキューブ社長兼CEO 間下直晃

週刊ダイヤモンド編集部
【第102回】 2010年2月3日
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間下直晃
ブイキューブ社長兼CEO 間下直晃
(撮影:宇佐見利明)

 2008年秋の世界金融危機以降の不況下で、企業における経費削減の要請や事業継続性の観点から、静かに注目を集めている新サービスがある。

 慶應義塾大学が株主に連なるベンチャー企業のブイキューブが自社開発した「ウェブ会議システム」は、高額の専用回線や端末が必要になる従来型の「テレビ会議システム」とは異なり、一般のインターネット回線を通じてASP(ソフトウエアの期間貸し)で、音声から画像までを含めた各種データをやり取りできるツールを提供する。

 「nice to meet you」と名付けられたウェブ会議システムについて、ブイキューブの社長を務める間下直晃は、「テレビ会議のように役員会議室に縛られることなく、インターネットに接続できる場所であれば、世界中のどこからでもアクセスが可能であり、月額4万5000円からの料金で10人まで利用できる」と胸を張る。

「nice to meet you」は使う人の立場から発想された。離れた場所にいるメンバー全員が同じ資料を見ながら、自由に書き込むことができる。いつでも、どこでも、誰でも使える、手軽で安価なビジュアルコミュニケーションツールだ

 最大の特徴は、“使い勝手”がよいところで、専用ソフトを購入してPCにインストールする必要がなく、ブイキューブのホームページにアクセスしてIDとパスワードを入力すれば、誰でも利用できる。

 加えて、自分で持ち歩くPCの基本ソフト(OS)も種別を問わないので、ウィンドウズ、リナックス、マックOS、携帯電話(一部機種)からでも、ウェブ会議に参加できる。自分の姿を映すカメラは、PCに内蔵されていなければ、数千円で買える汎用品で十分だという。

 主力であるウェブ会議用の「ミーティング」のほかには、一万拠点への同時配信が可能なオンラインセミナー用の「セミナー」、一対一の面談やカウンセリングなどに適した「セールス&サポート」、動画のリアルタイム配信が可能な「ビデオ」、それらのツールを統括して管理する「コンテンツマネジメント」などの派生サービスも揃える。

 現在、国内企業の多くでは、経費削減の要請から、数千万円かかるシステム投資を抑制したり、新型インフルエンザ対策で出張の回数を減らす検討を始めたりしている。そんな追い風を受けて、間下は「1年前と比べれば、問い合わせの件数は10倍に増えた」と力を込める。

 すでに、過去3年連続でこの分野の国内市場シェアでトップを走り続けているのである。

1990年代後半 ネットの世界では学生も活躍できた

 それが可能になっているのも、間下と慶大出身者が中心の仲間は、大手企業にはマネできない順序で発想している点にある。

 たとえば、NTTなどの大手企業のバックには研究所が控えており、自分たちが持つ要素技術から発想するので、利用者のニーズが二の次になりがちだ。

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