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逗子市が海水浴条例で“日本一厳しい”規制
浜辺から音楽が消え、海の家は午後6時半閉店

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第82回】 2014年7月26日
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 関東地方は梅雨も明け、今年もきっと残暑は厳しいだろうからあと二ヵ月半は汗まみれの日が続く。今年は冷夏になる、なんて春先の予報はどこに行ったんでしょうね。

 暑いのはそれだけで人間にはストレスになる、とかかりつけの医者が言ってたのだけど、本当にそのとおりだと思う。暑いとストレスが溜まりませんか?

 で、涼を求め海水浴に行く人も多いとは思うが、神奈川県三浦市では、海岸でバーベキューをする人たちにゴミ袋を有料(四五リットル三枚入り五〇〇円)で販売、ゴミ袋も回収する実験を始めるのだそうだ。

 バーベキューをやった人たちがゴミを放置したまま帰ってしまうケースが後を絶たないかららしい。昨年(七~九月)には約二〇〇〇人がバーベキューなどを楽しんだが、空き缶や空き瓶、使用後の紙皿等々をゴミ袋に入れて放置する利用者が多く、近隣からも苦情が出ていたとのことだ。

 神奈川県としては、三浦市の海岸で、バーベキューや焚き火はしないよう求めているらしいのだが、海岸は“自由使用”が原則のため、強制はできない。が、ゴミを管理できるならバーベキュー利用も限定的に認めたほうがいいと判断し、テーブル、椅子、コンロなどバーベキューに関わる機材一色を要予約のレンタル制にするのだとか。

 つまり、三浦市の海岸でバーベキューをするには、予約を入れ、機材を借りないとできない、ってことなのかな?

 こういう記事を目にするたび私は思うのだが、今年のW杯ブラジル大会、リオネジャネイロ州政府は、応援後、ゴミを拾って帰る日本人サポーターを表彰したんですよね。

 「言葉が通じなくても(日本人サポーターたちがゴミを拾う)動作だけで素晴らしさが伝わってきた。日本人の行動は文化的な遺産だ」(リオ州政府のカルロス・ポルチニョ環境局長)

 こんなふうにも讃えられました。

 ってことは、だ。地球の裏側まで日本代表を応援に行った人たちは自分たちのゴミを拾い世界中から褒め讃えられたけど、三浦海岸でバーベキューをする人たちにはモラルがなくゴミを放置して地元の人たちを迷惑をかけているってことだね。

 好意的に解釈すれば、バーベキューをやった人たちが、ゴミをどこに捨てればいいかわからない、といったケースもあるような気もする。ある人がゴミを放置し、それを知らずに次の人がそこをゴミ捨て場と勘違いし、さらに次の人も、というケースも考えられなくはない。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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三面記事は、社会の出来事を写し出す鏡のような空間であり、いつ私たちに起きてもおかしくはない事件、問題が取り上げられる。煩瑣なトピックとゴシップで紙面が埋まったことから、かつては格下に扱われていた三面記事も、いまでは社会面と呼ばれ、総合面にはない切り口で綴られるようになった。私たちの日常に近い三面記事を読み解くことで、私たちの生活と未来を考える。

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