株式レポート
7月28日 18時0分
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今週は相場を大きく動かす重要な経済指標の発表が目白押し - 米国株 Market Pick Up 今週の注目ポイント

先週の米国株式市場
―企業決算受けまちまちな展開―


<先週の概況>

先週の米国株式市場はダウ平均が下落した一方、S&P500やナスダックは小幅に上昇とまちまちな展開となりました。

ウクライナ問題や中東情勢が一進一退の様相を見せる中、米国企業の4―6月決算発表がピークを迎え、フェイスブック(FB)やアップル(AAPL)などナスダックの主要銘柄は堅調な決算が目立ちました。一方ダウ平均採用銘柄ではキャタピラー(CAT)、ビザ(V)、コカ・コーラ(KO)などが冴えない決算発表で下落しました。


米国株式市場バリュエーション




業種別リターン



ダウ平均採用銘柄 週間騰落率ランキング



<上昇>

ゴールドマン・サックス(GS)やJPモルガン(JPM)など前週に市場予想を上回る良好な決算を発表した金融株が堅調でした。同じく前週に市場予想を大きく上回る決算を発表し、週間で8%上昇したインテル(INTC)は今週も1.5%の上昇と堅調に推移しました。

<下落>

冴えない決算を発表した各社が売られました。重機大手のキャタピラーは減収増益決算を発表、通期の売上高見通しのレンジを下方修正したことで大きく売られました。クレジットカードのビザも通期の売上高見通しを下方修正し、決算発表の翌日の25日には1日で3%以上下落しました。コカ・コーラは北米地域などが低迷し、減収減益決算を発表したことが嫌気されました。

先週発表された主な経済指標

中古住宅販売件数 6月 504万件 市場予想 499万件 前月 491万件(上方修正)
新築住宅販売件数 6月 40.6万件 市場予想 47.5万件 前月 44.2万件(下方修正)
※年率換算・季節調整済

6月の中古住宅販売件数は年率換算504万件と前月から2.6%増加し、市場予想(499万件)を上回りました。米国住宅市場全体に占める割合の大きい中古住宅の底入れ機運が強まったことは素直に評価して良いでしょう。

一方、6月の新築住宅販売件数は年率換算40.6万件と前月から販売件数が大幅に減少し、市場予想を大幅に下回りました。前月分も下方修正され、新築住宅市場は低迷が続いていることが浮き彫りとなりました(グラフ参照)


今後発表される主な経済指標

8月1日 非農業部門雇用者数(前月差) 市場予想 +23.1万人 前月 +28.8万人
     ISM製造業景況感指数 市場予想 56.0 前月 55.3

今週はFOMCの開催、GDP速報値、雇用統計、ISM製造業景況感指数など極めて重要な経済指標が数多く発表されます。中でも8月1日は雇用統計、ISM製造業景況感指数という米国経済指標の中でも最重要と位置づけられる2つの指標が同日に発表されるとあって、大きな注目を集めています。

雇用統計については労働市場の先行指標である新規失業保険申請件数が減少傾向を続けていることから、良好な内容が期待されています。また、ISM製造業景況感指数についてもニューヨーク連銀指数、フィラデルフィア連銀指数などの先行指標が数年ぶりの高い数値を記録していることから、改善が期待されています。



マーケットビュー
―今週は相場を大きく動かす重要な経済指標の発表が目白押し―

先週のマーケットビューでは「ウクライナ問題や中東情勢を見極めながらの推移となりそう」と書きましたが、それらの問題が一進一退の推移となったなか、ダウ平均採用銘柄は軟調な決算の企業が目立ち、下落しました。一方、S&P500は小幅ながら上昇して史上最高値を更新しました。

トムソン・ロイター社の7月25日時点の集計によれば、4―6月期のS&P500採用銘柄の4―6月期決算は前年同期比6.5%の増益と、18日時点の5.0%増益から上方修正されました。既に500社中229銘柄の決算発表が行われ、うち69%の企業がアナリスト予想を上回る利益を発表しています。

今週は引き続き決算発表が続くとともに、超重要な経済指標の発表が目白押しです。経済指標欄でも記したように8月1日には雇用統計とISM製造業景況感指数が発表されます。8月1日が大きく注目されるのはもちろんですが、30日にはADP雇用統計、31日にはシカゴ購買部協会景気指数と前述の両指数の先行指標が発表されるため、それらの先行指標を手がかりにマーケットが大きく動く可能性もありそうです。以前から述べている通り、堅調な経済指標+良好な企業決算を受けて米国市場は一段高する可能性が高いと見ています。

フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕

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