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アマデウスたち

福原美穂
スターダムを駆け上がる「奇跡の子」

週刊ダイヤモンド編集部
【第88回】 2009年7月31日
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福原美穂
写真 加藤昌人

 制服姿でマイクを握った女子中学生の圧倒的な歌唱力に、スタジオは一瞬静まり返った。カラオケでサビの部分だけを歌うという地元札幌のテレビ局の人気コーナーだった。大好きなマライア・キャリーを披露して優勝、5人兄弟の2人の妹に大きなクリスマスケーキをプレゼントした。

 小さい頃からポップスやR&Bを聴いては、覚えた曲を母に歌って聞かせた。母のほころぶ顔に、将来は歌手になろうと心に決めたが、その術など知るはずもなかった。ある日、放送を視たテレビ局の音楽関係者からの電話が鳴った。チャンスは思わぬところに転がっていた。

 伸びやかで張りのある低音と、柔らかいファルセットを使い分ける技能はもちろんだが、歌う喜びが、その歌唱力を支えている。かねての夢が叶い、ロサンゼルスの教会でゴスペルシンガーと共演した際には、「奇跡の子」と称えられた。

 自ら詞も書く。「時には泣きながら、むき出しの感情を綴っている」。「優しい赤」では、故郷を捨て東京で一人生きる覚悟を、「LOVE~winter song~」では、笑顔が幸せを運ぶと信じる覚悟を、「雪の光」では、別れて初めて気づいた愛しさに向き合う覚悟を、背伸びのない言葉で表現している。「私だけの曲じゃないんだって、感じるようになった。思いが届いたかなと思ったとき、喜びに包まれる」。奇跡の子は、スターダムを一気に駆け上がっていく。


(『週刊ダイヤモンド』編集部 遠藤典子)


福原美穂(Miho Fukuhara)●歌手 1987年生まれ。中学3年生のとき地元札幌のテレビ番組で歌った歌唱力が音楽関係者の目にとまり、高校卒業後、北海道限定でアルバム発売。2008年ソニーミュージックレコーズからメジャーデビュー。ドラマ、CMの主題歌に続々と抜てきされる。

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