永年勤続表彰に
「旅行」を贈る効果

 山田氏は、永年勤続表彰に旅行ギフトを贈る意義をこう説明する。

「そもそも永年勤続表彰は、従業員のモチベーションや帰属意識を高めるための制度です。つまり、従業員が喜び、リフレッシュできて、仕事の生産性向上につながるような賞品を贈ることが大前提。会社側の押し付けの商品であっては、効果が薄れてしまいます。そういう意味では、誰もが楽しめて、好奇心の増大や創造力の向上にもつながる『旅行券』を賞品として贈ることは、企業と利用者の双方のニーズにマッチします。表彰制度の効果を高めるためにも、ぜひ特別休暇とセットでJTBトラベルギフトを贈ってほしいですね」

 これまで長く永年勤続表彰を続けてきた企業の中には、JTBトラベルギフトに賞品を変更したところもあれば、新たに表彰制度を設けるに当たり採用した若い企業もあり、導入企業は着々と増えているという。

 同社では、その他の旅行ギフトも扱っている。定番商品でロングセラーの「JTB旅行券」は、旅行だけでなく切符の購入にも使え、有効期限がないため好きなタイミングで利用できる。

 カタログ式ギフト「JTBハーモニフト」は同社が厳選した全国100の宿泊施設の中から、自由に選んで2人で利用する。日常と離れたプレミア感あふれる旅行を、従業員とその家族に提供できる。

 旅行にはストレス解消などの転地効果があることが知られている。山田氏は、「JTBギフトの利用拡大を通して、企業の活力アップに貢献していきたい」と意気込みを語る。

永年勤続表彰賞品の切り替え A社の事例

 A社では、ここ数年の永年勤続表彰に20万円分の商品券(給与課税対象)を配布していた。しかし、会社からの感謝が社員にきちんと伝わるものとして、給与と同様に課税対象となるものではなく、福利厚生費として処理できるものを模索していた。そこで、10万円をJTBトラベルギフトに、残り10万円は、課税対象とはいえ社員からのニーズがあった商品券とした。家族旅行にも使えるJTBトラベルギフトは、旅行で心身共にリフレッシュさせて今後も働き続けてほしいという会社の思いが、社員だけでなく家族にも伝わるものとして最適と判断した。