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週刊・上杉隆

福田改造内閣は「コイズミ的なるもの」からの決別宣言だ

上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]
【第40回】 2008年8月7日
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 昨今のメディアでは、新しい内閣が発足する度に「呼び名」をつけるのが慣わしになっている。「○○内閣」「××内閣」というのがそれだ。

 評論家の宮崎哲弥氏は、安倍内閣を「お友だち内閣」と喝破した。福田首相は最初、自ら「背水の陣内閣」と呼んでいたが、改造内閣については「安心実現内閣」と称している。

 「○○内閣」と名付けることにどれほどの政治的な意味合いがあるかは不明だ。だが、政治の世界では、「選挙」や「人事」は、極めて重要な「お祭り」でもある。そう考えれば、盛り上がるのも頷ける。ならば、参加しないのも「無粋」ではないか。

 今回の福田改造内閣について、筆者は「脱コイズミ内閣」と命名した。

 ちなみに、安倍改造内閣では「麻生仮想内閣」、福田内閣では「古色蒼然内閣」と名付けた。しかし、まったくもって市民権を得なかった(笑)。

 ところが、「脱コイズミ内閣」はやや支持を得ているようで、その後、さまざまなメディアが使い始めている。別に、誰が先に名付けようとそれはどうでもいいことだ。だが、命名の背景にはそれなりの根拠が含まれている。今回はそれを紹介しながら、福田改造内閣の性格を分析してみようと思う。

郵政造反議員の復活と
「上げ潮派」の一掃

 内閣改造の前日(7月31日)、筆者は永田町にいた。改造の是非すらまだ決していない段階だ。取材先の自民党本部でも、政治記者たちが情報収集に精を出している。古賀誠選対委員長のインタビューを終えて、筆者も彼らの一群に加わった。

 夕刻、翌日の内閣改造が確定的になると、いくつかのメディアからのインタビュー取材の予約が入った。

 そのまま永田町に留まり、ANAインターコンチネンタルホテルに「基地」を構え、時計の針が24時を回る頃には、党役員や一部の閣僚人事などの情報が盛んに漏れ伝わってきた。この頃、いつもの「○○内閣」をそろそろ決めてくれないかという依頼も増えはじめる。

 改造人事の中には注目すべき政治家の名前があった。彼らの「氏名」を知った瞬間、福田内閣の目指す方向がはっきりとした。その上で、次の3つの理由を根拠として、改造直前、筆者は「脱コイズミ内閣」と命名し、産経新聞、週刊SPA、週刊朝日、フジテレビなどのインタビューに答えた。

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上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]

株式会社NO BORDER代表取締役。社団法人自由報道協会代表。元ジャーナリスト。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局記者、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者、フリージャーナリストなどを経て現在に至る。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『田中真紀子の恩讐』 『議員秘書という仮面―彼らは何でも知っている』 『田中真紀子の正体』 『小泉の勝利 メディアの敗北』 『官邸崩壊 安倍政権迷走の一年』 『ジャーナリズム崩壊』 『宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く』 『世襲議員のからくり』 『民主党政権は日本をどう変えるのか』 『政権交代の内幕』 『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』 『暴走検察』 『なぜツイッターでつぶやくと日本が変わるのか』 『上杉隆の40字で答えなさい~きわめて非教科書的な「政治と社会の教科書」~』 『結果を求めない生き方 上杉流脱力仕事術』 『小鳥と柴犬と小沢イチローと』 『永田町奇譚』(共著) 『ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』 『この国の「問題点」続・上杉隆の40字で答えなさい』 『報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪』(共著) 『放課後ゴルフ倶楽部』 『だからテレビに嫌われる』(堀江貴文との共著)  『有事対応コミュニケーション力』(共著) 『国家の恥 一億総洗脳化の真実』 『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』 『大手メディアが隠す ニュースにならなかったあぶない真実』


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