部下の「心の疲れ」を察知して
ケアできる人こそ一流のリーダー

●「そんなに頑張らなくてもいいぞ」
 問題なのは「頑張る」ことではなく、「頑張り過ぎる」ことです。
「頑張り過ぎない程度で、頑張って」と声をかけることはまだよいかもしれませんが、部下によっては「頑張らなくていい」と言われると、自分の存在を否定されたように受け取ることもあるのです。頑張っていることを認めてあげつつ、軽くブレーキを踏んであげるような表現が望ましいのです。

 厚生労働省が2011年に行った調査では、うつ病で苦しんでいる人が100万人弱になりました。これは、10年前の約2倍以上という驚くべき数字です。頑張り過ぎる部下は裏を返せば常にうつになる可能性をはらんでいる社員ということ。ちょっとした拍子に心のバランスを崩しかねません。上司がそのバランスを崩す最後の引き金にならないようにしてください。

(この内容は、『なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか』より抜粋)


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世の中の「一流」と呼ばれるデキる人たちは、膨大な仕事量をこなしているにもかかわらず、疲れた顔を一切見せません。それどころか、いつ会ってもパワフルに仕事に取組み、成果を上げている。それはなぜか? 実はそこには「一流」の人だけが知っている「疲れない習慣」があったのです。現役医師であり、МBAホルダー、経営者であり医療再生コンサルタントの著者だからこそ導き出された「疲れから最速でV字回復する方法」が濃縮された1冊。

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