大切なのは、子どもの自主性や
学習意欲を育てること

 その子が実際に甲子園に行けるかどうかは別としても、小学校1〜2年で友だちと野球をやるとき、自分がまわりの子よりうまければ、当然その子は「自分は野球が得意なんだ」という感覚を持ち、「もっとやりたい」と思うようになります。

 その気持ちが芽生えてしまえば、後はどんどん自分で成長していくでしょう。これはスポーツに限った話ではありません。勉強でも、芸術でも、すべて同じことだと思います。

 そもそも勉強というのは、自分からやる気にならない限り、何も身につきません。長時間の詰め込み学習や課題漬けなど無意味です。

 学習塾の世界では、「中学受験が人生のすべてになってしまい、その後燃え尽きてしまう」という悲しい話をしばしば聞きます。これでは何のための受験かわかりません。大切なのは、子どもの自主性、学習への意欲を育ててあげることなのです。

 小学校に入ったとき「簡単な計算ができる」「ひらがな、カタカナが読める、書ける」というのは、「自分は勉強が得意なんだ」という感覚への第一歩です。それ以上の先取り勉強は不要だと思いますが、簡単な計算や、ひらがな、カタカナの読み書きができるという小さな「得意感覚」が、その子を勉強好きにさせるのは間違いありません

(次回掲載は、8月25日の予定です)


◆ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ◆

『1日10分で大丈夫! 「自分から勉強する子」が育つ
お母さんの習慣』

TBS『あさチャン!』にて紹介され、話題沸騰の1冊!

“休みの日はゲームばかりしていて……”<br />「勉強しろ」と言わずに、子どもに勉強させる方法価格:1400円+税
ページ数:264、1色刷
ISBN:978-4-478-02475-1

日本最難関と言われる御三家中学に、受験者の7割が合格! とっておきの学習メソッドのカギは「お母さん」。

「塾でも学校でもなく、お母さんにしかできないこと」「御三家中学に受かった子どものお母さんが、実際にやっていること」をお伝えします!

少人数制学習塾の代表を務め、多くの教え子を難関中学に送り出した著者が語る! 3000人を超えるお母さんを見てきてわかったこととは?

子どもの学習意欲の育て方、しつけと勉強、家庭での学習ポイント、具体的なオススメ教材を徹底解説!

ご購入はこちら! [Amazon.co.jp] [紀伊國屋BookWeb] [楽天ブックス]