伝えたい情報を直感的にわかるように、グラフィカルに表現する「インフォグラフィック」。この「相手がぱっとわかるように工夫する」という考え方のクセそのものが、コミュニケーション上手にしてくれるはず。本連載は、情報をよりわかりやすく、という枠を超え、発想そのものを広げるための教科書だと思ってください。どうやってこのアウトプットに辿り着いたか、発想のスタート地点から解説していくことで、「考え方のプロセスと構造」がわかります。今回は筆者が中学生から研鑽を積んだ麻雀でインフォグラフィックを作りました。

一時は麻雀人口減少で衰退も
ゲームのおかげで復活の兆候

 今回のネタ、麻雀は最上級に頭脳的なゲームです。娯楽として見た場合の心理戦的妙味も大きいですが、確率論で進める公式の基礎を携えてないと勝てない知的なゲームなのです。

 しかし、やってる人にはわかるけど、やったことない人にはなんのことやらと、極端に分かれるのが寂しい。しかも、「オヤジ」とか「賭博」などのイメージがつきまとい、どうにもステージが低いし、このまま衰退していかないか心配です。もったいない!

 しかし救いはゲームか!? 雀荘に行く人はだんだん減ってきて、もうあまりいないでしょうが、ゲームをやる人が多いせいなのか、なんと麻雀人口は増えているよう!

 <麻雀 人口>でググってみたらこんなデータを発見。2011年と少し前の調査ですが、平成20年以降に、やる人が増えていました。

 [麻雀人口と市場規模]

 という背景から、麻雀がわかる人もまあ少なくないのではという希望的観測を持ちつつ、まずは【インフォグラフィック画像】から。

「麻雀牌の組み合わせと役」を漢字の部首で見立て <br />芸能人4人の対局にしたインフォグラフィックグラフィック作成/小宮山秀明
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