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君、炎上したもうことなかれ――
お盆休み期間に「やらかした」おバカな面々

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第85回】 2014年8月23日
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 このお盆休みに目にしたニュースは、身も蓋もない言い方をしてしまえばアホっぽいものばかりだった。いずれも、ツイッターやブログの炎上だが、元フジテレビのアナウンサー岩佐徹氏が球児のピッチングにいちゃもんをつけた騒動から紹介しよう。

 夏の甲子園大会、南北海道代表・東海大四高の西嶋亮太投手は、八月十四日(大会第四日)の九州国際大附属高校戦で、戦前から評判のスローボールを投げた。彼の場合は、ボールがテレビ画面から見えなくなるほどの山なりのボールで、超スローボールと呼ぶにふさわしいボールだ。

 甲子園では、球速九〇キロ以下の球は計測していないため、西嶋投手の超スローボールがどのくらい遅いのかは誰にもわからない。推定では五八キロほどだそうで、これは小学生の平均より遅いはずだ。

 その西嶋投手のピッチングを見た岩佐徹氏は、こうツイートした。

 『東海大四のピッチャーのスローカーブ…ダメとは言わないが、少なくとも、投球術とは呼びたくない。意地でも。こういうことやってると、世の中をなめた少年になって行きそうな気がするが。ハハハ。』(8月14日)

 で、炎上した。
 しかし、岩佐氏はめげなかった。

 『ウへ、恐ろしい。袋叩きに遭ってる。攻撃してるわけじゃなくて、こういうのはやだねえ…と、感想を述べてるだけなんだが』

 岩佐氏は、どうやら自分が何を口走ったか、まだわかっていないようだった。

 ついでながら、元朝日新聞記者で、高校野球のテレビ解説も数多く経験したというスポーツジャーナリストの岡田忠氏もこう言っている。

 『私は甲子園大会を三〇数年以上取材してきましたが、あのようなふざけた球を投げるピッチャーを初めて見ましたよ』

 元局アナでスポーツ実況のプロが「世の中を舐めた少年になるボール」と批判すれば、スポーツジャーナリストまでが西嶋くんの投球を「ふざけている」と言ったのである。朝日新聞って、スポーツの世界でもこんなに威圧的なのかなあ。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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