林修が共感した<br />「足を運ぶ」「人と会う」ことの大切さ<br />【林修×井上公造対談】(前編)井上公造(いのうえ・こうぞう)1956年、福岡市生まれ。西南学院大学商学部卒業。食品メーカーの会社員、フリーライター、新聞記者などを経験し、1986年に芸能リポーターに転身。株式会社KOZOクリエイターズを運営し、芸能リポーターのリーダーとして、芸能ジャーナリズムで幅広く活躍する。 現在は、日本テレビ「スッキリ!!」、フジテレビ「ワイドナショー」、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」、「あさパラ!」、「上沼・高田のクギズケ! 」、朝日放送「おはよう朝日です」、「キャスト」、関西テレビ「お笑いワイドショー マルコポロリ! 」、中京テレビ「キャッチ!」、RKB毎日放送「今日感テレビ」などにレギュラー出演中。 編集長を務める公式モバイルサイト「井上公造芸能」では、ホットな芸能ニュースを毎日配信している。

井上 ありがとうございます。テレビ出演にしても今回の本にしても、僕はやはり「縁」を感じるんですよね。本にもありますが、結果的に人との「出会い」は大事だと思うんです。あのときも、まさか、あの林先生に授業をするなんて思いもよらなくて……。でも僕、いただいた仕事はできるだけ受けたいタイプなんですよね。

 それは僕も同じです。今でこそゴールデンの番組となりましたが、あの番組はもともと深夜枠で8回という約束でやらせていただいたんですよ。突然、テレ朝のプロデューサーが「冠番組をやりたい」と。最初は「はぁ……」という感じでしたし、僕はただの予備校講師。夏に8回限定でやると言われて、「こりゃいい思い出になるな」という体でお引き受けしたんです。

 井上さんは第3回のゲスト講師だったと記憶していますが、井上さんを筆頭に、「相棒」(テレビ朝日系)のゼネラルプロデューサーである松本基弘さん、カンニング竹山さんなど、初期の講師の皆さんがステキな講座をしてくださったことで、「もっといろいろな人の話を聞こうじゃないか」と発展し、結局「林修の今でしょ!講座」につながりました。ですからものすごく感謝しています。

井上 僕の収録は夜の9時くらいからで、たしかあの日、3本録りでした。「先生は、あくまで授業ありきの方なので……」と聞いていたので、あの日も授業が終わってから収録をなさっていることに、素晴らしいなと思いました。

 瞬間的に話題になった予備校の先生って、これまでもいましたが、どこかで皆さん勘違いしちゃう。予備校の授業を休んでタレント業を優先してしまう方は、あっという間にいなくなるんですよね。僕らリポーターも同様で、たまにバラエティ番組に出させていただきますけど、「本職は芸能リポーターである」ということを忘れてしまったらダメだと思うんです。

 あのとき、生徒役で出演されていた博多大吉さんと、「林先生って、ものすごく礼儀正しいし、めっちゃ頭いいね」と話していたんですよ。あと、テレビ的なトークの勘もものすごくいいなと……。

 あの頃、うんと下手くそでしたよ(笑)。