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悲願達成に向け“曙光”
住友化学の「ラービグ問題」

週刊ダイヤモンド編集部
2014年8月26日
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 今度こそ“本物”の安定稼働なのか──。住友化学の社運を懸けたプロジェクトでありながら、最大の懸案事項となっていたサウジアラビアでの「ラービグ計画」が、ようやく利益に貢献しつつある。

巨大なペトロ・ラービグ社の工場を安定稼働できるかどうかで住友化学の命運が分かれる

 ラービグ計画とは、住友化学がサウジアラビアの国営石油会社、サウジ・アラムコと合弁でペトロ・ラービグ社を設立し、世界最大級の石油精製・石油化学コンビナートを運営するプロジェクトだ。

 日本で一般的なナフサの25分の1~30分の1と格安なエタンを原料に、コスト競争力のある石油化学製品を作る。プロジェクトの総投資額は約1兆円にも上る。

 住友化学はこの巨大プロジェクトで自社の石油化学事業の競争力を抜本的に強化しようともくろんでいた。

 しかし、これまでは誤算続きで、なかなか利益を上げられないでいた。まず建設費がかさんだ上、稼働開始も遅れた。石油精製のマージンも悪化。操業上のトラブルも絶えず、本格稼働から4年たった昨年も2度の停電に見舞われたからだ。

 ところが2014年度第1四半期、ラービグは4億1304万サウジアラビア・リヤル(約112億円)の当期利益を計上した。これは13年度の1年分を超える額である。その結果、37.5%を出資する住友化学の14年度第1四半期の持分法投資利益は、前期の4億円の赤字から大幅に回復し81億円の黒字となった。

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