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カツラーは今日も闘っているのだ!

恋愛はカツラーの敵(?)である

小林信也 [作家・スポーツライター]
【第4回】 2010年2月18日
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 映画《かずら》がお陰さまで好評だそうだ。1月30日公開以来、レイトショーにもかかわらず、立ち見が何回も出る大盛況。3週間の予定が6週間に延長されたという。

 主役を務めるさまぁ~ずの三村マサカズさん、大竹一樹さんの人気ももちろんだが、カツラをただ笑うのでなく、ほんとうにハートウォーミングな映画に仕上げてくださった監督、スタッフに心から感謝したい。

 まだご覧でない方はぜひお出かけください。カツラの人も、髪が薄くない人もきっと楽しめる作品です。

 さて、その映画のキャッチコピーはこうだ。

 「カツラーは、好きのあとにもうひとつの告白がある」

 誰かを好きになったとき、気持ちをどう伝えるかは永遠のテーマ。カツラーの場合はさらにもうひとつ、もっと大変な難関が待っているわけだ。

 「オレさ、実はカツラなんだよ」

 好きになった相手に、たったそれだけの告白ができず悩んでいるカツラーがいまも日本のどこかにたくさんいるはず。

(もし嫌われたらどうしよう)

(ウソをついて彼女と付き合っていたと思われたら……)

 カツラーの不安は尽きない。

 私の場合は、結婚してからカツラにしたので、家内は最初から知っていた。

 恋愛がカツラーの敵(?)だってことは、初めて本を出版したあと、読者からのメールを読んで実感した。

〈好きな人ができました。まだ付き合い始めたばかりです。たぶん、近いうちに次のステップに進展しそうです。カツラだと正直に伝えてからエッチをすべきか、エッチをしてからカツラだと伝えればよいか、悩んでいます。小林さん、どうしたらいいでしょう。〉

 まだ20代だという青年からのメール。恋愛相談は苦手だが、

〈やっぱり、きちんと告白するのが先じゃないでしょうか〉

と私はメールを返した。数日後に、報告のメールが来た。

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小林氏の最新著書「カツラーは今日も闘っているのだ!」発売中

20代から薄げに悩み、ある日思い切ってカツラを選択した著者。が、スポーツライターなのにアウトドアを避けるようになり、テレビ出演も断わり、どんどん内向的に。カツラーの悩みと葛藤、業界の掟などを面白おかしく綴った一冊。

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小林信也 [作家・スポーツライター]

1956年新潟県長岡生まれ。慶応大学法学部卒。高校では野球部の投手として新潟県大会優勝。大学ではフリスビーの国際大会で活躍。大学生の頃から『ポパイ』編集部スタッフライターをつとめ、卒業後は『ナンバー』のスタッフライターを経てフリーライターに。2000年に自らカツラーであることを著書『カツラーの秘密』でカミングアウト。著書は他に『高校野球が危ない』『子どもにスポーツをさせるな』『カツラーの妻(おんな)たち』など多数。


カツラーは今日も闘っているのだ!

カツラーとは、カツラをつけている人を意味する愛称です。カツラーは人知れず、日々闘いの連続。闘う相手は、汗・風・水(温泉)、他人の視線(たぶん自意識過剰)、恋人・妻・家族、そして自分自身。そんなカツラーの哀しくも闘う姿をご紹介しましょう。

「カツラーは今日も闘っているのだ!」

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