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逆境を跳ね返す高級魚介類輸入商社
ゴダック社長 荒谷公彦

週刊ダイヤモンド編集部
【第34回】 2008年6月6日
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荒谷公彦
ゴダック社長 荒谷公彦

 中国をはじめとする世界的な需要の高まりなどにより、日本が世界で魚を買い負けるケースが増えている。

 この逆風をものともせず、魚の輸入卸で快進撃を続けるのがゴダックだ。直近決算で売上高経常利益率は3.3%。総合卸の菱食や同業の水産卸が1%以下の利益率にとどまっているなかで、驚異の高利益率を誇る。

魚介買い付けで名を馳せ
創業初年度に全都銀を取引銀行に

 ゴダックは一流レストランやホテル向けの高級甲殻類・貝類の卸に特化している。徹底した品質へのこだわりは「うまいものしか食べたくない」という社長・荒谷公彦の、生い立ちも色濃く影響している。

 “行列のできる”レストランを営む家庭に生まれ、幼少時から味覚を徹底的に鍛えられた。料理人の母が作るプロの料理で舌が肥えた荒谷は、小学校在学中、一度も学校給食を口にすることができなかったという。

 東京水産大学(当時。現・東京海洋大学)に進学し、水産物の冷凍技術や缶詰加工技術などを専攻。新卒で食品輸入商社の東食に入社した。

 その当時、日本の水産業界は転換期にあった。200カイリ問題の余波で、日本の漁船が世界の漁場から締め出され、供給を補完するため日本が魚介類の輸入を始めた時期だった。

 そんな日本の水産物輸入の黎明期に荒谷は、アラスカなどの産地に飛び買い付けに奔走する日々を送る。大学での研究も生かし、魚をおいしく冷凍・輸送するための提案にも奮闘した。

 だが、キャリアを重ねるにつれ不満も高まった。売り上げ規模を追求する大企業では、個人的には納得のいかない品質の商品も取り扱わなければならない。これはと思った魚をその場で即断し買い付けることもできない。

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