経営 X 人事
人材教育 The Movie ~映画でわかる世界と人~
【第1回】 2014年10月1日
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川西玲子 [映画・時事評論家]

『ダークナイト』
2008(平成20)年 監督:クリストファー・ノーラン

 この原稿を書いている2012年10月10日現在※、アメリカの大統領選は1ヵ月後に迫っている。すでに期日前投票も始まった。こういうニュースに接すると、4年前のあの熱狂を思い出す。アメリカは初のアフリカ系大統領の誕生を、歓喜の中で迎えた。

 あの時アメリカ人はオバマ大統領の当選を、どうしてあそこまで渇望したのか。その心象風景を教えてくれるのが、この映画『ダークナイト』だ。2008年7月、大統領選挙の4ヵ月前に公開された。クリストファー・ノーラン監督による新生バットマン・シリーズの第二作。当時、アメリカにおける興行収入のトップだった『タイタニック』を抜いて、あの時点で過去最高のヒット作となった佳作である。

 IT技術を駆使してビルを透視してみせるような、わくわくするようなエンターテインメントでありながら、これがハリウッド映画なのかと驚くような重い内容で、私も息を呑んで観た。その内容は、現実世界とあまりにも見事に重なって真に迫り、観ていて少し苦しくなるほどだった。

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川西玲子[映画・時事評論家]

1954年生まれ、メディア・エンタメ時評。中央大学大学院法学研究科修士課程修了(政治学修士)。シンクタンク勤務後、企業や自治体などで研修講師を務めつつ、コメンテーターとして活動。著書に『歴史を知ればもっと面白い韓国映画』『映画が語る昭和史』(旧・ランダムハウス講談社)等がある。


人材教育 The Movie ~映画でわかる世界と人~

世界各国、新旧の映画を、映画・時事評論家の川西玲子氏が、マネジメントや人材育成、異文化理解、人間理解の視点で解き明かします。

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