横浜から渋谷までをつないでいた東急東横みなとみらい線が東京メトロ副都心線と接続し、新宿池袋方面まで直通で行けるようになって一年半が過ぎた。副都心線はさらに有楽町線や東武東上線に接続し、池袋どころか飯能や川越まで乗り換えなしで行ける。地方にお住まいの方にはわかりにくい話かもしれませんが、横浜に住んでいてもわかりにくいのです。

 で、何がいちばんわかりにくいかと言えば、地上二階から地下五階に移った東横線渋谷駅の構内なのである。わかりにくいと言うより、何じゃこりゃと殉職した刑事さんみたいに叫びたくなる構造で、私たちを悩ませる。

 遡れば、いまから十年前、東横線が横浜高速みなとみらい線と接続し、元町や中華街まで乗り換えなしで行けるようになったときは時代の変わり様を感じたものだが、副都心線との接続は、私にクエスチョンマークを突きつけただけだった。

 どーしてこんなわかりにくい構造にしたんだろう。

 と誰もが思っているはずだが、東横線の地下ホームからJR山手線に乗り換えるまで、下手をすると十分近くもかかってしまう……、というか、案内図が少ないうえに不案内なので、不馴れな人間にはもはや迷宮だ。

 新駅ができたとき、いっぺん東横線の改札を出てから銀座線に乗ってみようなどと思った私が浅はかで、どこを歩かされているのかさっぱりわからないまま地下の通路を延々と歩かされ、ようやく改札を出たかと思ったらそこは宮益坂下のヒカリエという新しい商業施設で、すなわちバスのロータリーの真下を銀座線の改札とは反対方向に歩かされていたことに気づいたら銀座線に乗りたくばここから戻れと言われていた。

 何ちゅう遠回りをさせるんだこの駅は! と激怒しているのは私だけではないと思う。利用者の都合お構いなしといった感じだ。

 皇居前に行きたいのに、八重洲方面の出口に出されるのと同じだからだ。ふざけるなよ、と言いたくなるのがいまの渋谷駅なのである。井の頭線なんてたどり着くまでに休憩が必要だし。

 だからなのだろう。JR東日本の駅別乗車人員ランキングで、十九年連続で三位を維持していた渋谷駅が五位に後退したのは。こんな使いにくい駅、誰も使いたくないもの。