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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

出世のため休日返上でゴルフコンペのお手伝い!?
「上司に仕える」仕事にうんざりする部下の葛藤

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第121回】 2014年9月8日
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 「倍返しだ!」という決めゼリフが流行語にも選ばれ、驚異的な視聴率を記録したドラマ『半沢直樹』。放映されたのはもう1年前ですから、時間が経つのは早いものです。ちなみに、先月発売されたシリーズ最新作『銀翼のイカロス』は60万部を超えるベストセラーになっています。

 TVの続編はいつ放映されるのか、期待している人も少なくないはず。そこで今回は、そんな半沢直樹のドラマ・原作で話題になった上司に「仕える」姿勢について、考えてみたいと思います。会社員として仕事をする上で、上司に「仕える」行動は避けて通れないのでしょうか。

「俺のゴルフコンペを手伝え!」
出世のために休日返上、自腹でゴルフ場へ

 「どうして休日出勤してまで、俺がゴルフの幹事を手伝わなければいけないわけ?」

 自宅に帰り、こう不満を口にしているのは国内系のシステム会社の営業部門に勤務しているAさん(38歳)。職場での肩書きはマネージャーで、部長のポストまで僅か。同期でも抜擢組がエクゼクティブマネージャー(EM職)になってきており、ここからの頑張り次第で出世できるかが決まる、大事なタイミングにあります。真面目な性格で仕事に没頭してきたので、遊びの世界に疎いのが玉に傷。部門長にあたるSさん(45歳)が、

 「取引先との付き合いや接待をするうえでも、ゴルフも覚えておかないとまずいぞ」

 とAさんを脅すほどです。確かに、EM職になれば取引先と遊びの場面でのお付き合いも必要になります。そのときに備えて準備を奨めるのはもっともな話。ただ、Sさんの指導は、度を超えていました。

 上司のSさんはゴルフ好きで、シングルプレイヤーの腕前。その腕前で役員にゴルフの指導をしたことが出世のポイントになっているらしい…との噂があるほどです。さらに、社内でゴルフコンペを主催しており、そのコンペには同じ部署だけでなく、別部署の社員までもが参加する大規模な企画です。しかも、そのコンペが社内での影響力を誇示することにもなっている様子。そこで、EM職を目指すAさんに対して、

 「君も将来のためにコンペの手伝いをしてほしい」

 とSさんが声をかけてきました。残念ながらAさんはゴルフができませんが、運動神経には自信があるので、練習すれば、それなりにできる自信はあります。ただ、次回のコンペでプレイするには時間が足りない状態(僅か2ヵ月しかありません)。

 「自分、ゴルフはできないのですが、それでもいいのでしょうか?」

 と婉曲的に断ってみました。ところが、そんな言葉は無視されて、

「社内の別部門にいる先輩社員との交流になるぞ。よろしく頼む」

 とスコア集計やコンペ終了後の司会や賞品の配送手続などを手伝うために休日にゴルフ場へ行くことを求められたのです。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

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