ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
Close Up

西友売却か超大型買収かウォルマートに迫られる決断

週刊ダイヤモンド編集部
2008年2月25日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

2007年度で6期連続となる連結最終赤字に沈んだ西友は、米ウォルマート・ストアーズの完全子会社として今年4月には上場廃止となる。一方、“ウォルマート最強”という伝説のメッキは、米国でも剥げ始めた。西友の業績反転の兆しが見えないなか、ウォルマート日本撤退あるいは大ドンデン返しの競合買収という“Xデー”のうわさも囁かれ始めた。

 西友にとって上場会社としての最後の決算は、“悲惨”のひと言だった。連結営業利益は、ウォルマートとの提携後最低となる4億円にまで減少。本業の小売りセグメントでは16億円の赤字。前期で一巡したはずの店舗の減損処理が新たに70億円発生。販売管理費の削減は頭打ち。粗利益率は低下。既存店前年比売上高も下落の一途だ。自己資本比率も前期比3.6ポイント減り、わずか6.2%にまで落ち込んだ。決算発表ではメイン行のみずほコーポレート銀行と併せ、ウォルマートが引き込んだシティバンクとも「長期資金調達の実現に向けて協議している」と“安全性”のアピールに躍起だ。

画像の説明

 「先進のITと物流システムでコストを抑え、規模の経済で商品仕入れでメーカーから有利な条件を引き出す。そのため、特売を行なわずにいつでも競合店よりも圧倒的に安い価格(EDLP)を実現する」――。この“成功”モデルが西友では実現されていない。

全店の4分の1に及ぶ店長の大量退職で店は混乱

 売り上げ不振の理由は明確で、「西友は値段が高く品揃えも悪い」(買い物に来ていた主婦)のだ。大田区の2店舗の西友で、生鮮品、加工食品、飲料など13商品の価格を競合店と比較調査したところ、どちらの店舗でも競合よりも西友の合計金額が高いことがわかった。特に生鮮品では、チリ産の鮭の切り身が競合店の北海道産より高い、などという体たらくだ。特売になっている調味料なども、ほとんどの商品で西友のほうが高い。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年1月28日号 定価710円(税込)

特集 劇変世界を解く 新地政学

世界史の大転換が始まる

【特集2】
銀行界も戦々恐々
コンビニATM戦争

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


Close Up

激動する世界経済の流れに、日本も無縁ではいられない。政治・経済、企業・産業、社会の注目テーマをクローズアップし、独自の視点、切り口で「詳説」する。

「Close Up」

⇒バックナンバー一覧