マス採用と異なり、多様でマルチな採用では、学生側に能動的な行動が求められます。ナビによる横並びの新卒採用は、主体的に動けない学生も時期が来れば波に巻き込まれるように就職活動に駆り立てられることになります。そのプロセスの中で成長し、内定を勝ち取る――というのがこれまでの一般的なストーリーでした。しかし、多様でマルチな採用の場合は、そうはいきません。

 ナビ採用に代わる新しい普遍的な新卒採用手法は、もう登場しないでしょう。

 自社がどのような人材を求め、どのような仕事があるのか、どう新卒社員を育てるのか。

 これらを踏まえたうえで、既存のナビ採用の利点も活かしつつ、各社なりに採用方法を工夫しなくてはなりません。しかし、ここが採用担当の腕の見せどころでもあります。

 前年踏襲はあり得ない「2016年度新卒採用」。採用担当者にとってはワクワクする時代がやってきました!