経営 × オフィス

目標管理と業務内容の明確化が必須
シスコシステムズが教えるテレワーク成功の秘訣

ダイヤモンド・オンライン編集部
【第4回】 2014年9月11日
1
nextpage

ネットワーク機器や会議システムの開発、販売では世界的大手のシスコシステムズは、テレワークシステムのベンダーとしても知られる。自らも2001年から在宅勤務制度を導入し、進化するテクノロジーを駆使するだけでなく、テレワーク成功のカギとも言える企業風土や人事評価制度などのブラッシュアップに力を入れてきた。(取材/ダイヤモンドオンライン・津本朋子)

 「今、ちょっといいですか?」。ある週末のこと。自宅で仕事をしていたら、シンガポールのオフィスで働くスイス人の上司から、チャットでメッセージが入る。システムにログインすると、私が働いていることがオンラインで上司に分かるから。でも、ノーメークの顔は見られたくないな。「顔はダメだけど、チャットならいいですよ」。そう返信をした――。

 モニターから顔を上げれば、上司も部下もそこにいる。みんな同じオフィスで仕事をするのは当たり前。そんな常識は何だったのかと自分を疑いたくなるくらいにテレワークが日常に溶け込んでいるのが、シスコシステムズという会社だ。同社が在宅勤務制度を導入したのは2001年。テクノロジーの進化とともに、テレワークは単なる在宅勤務を超えて、「どこにいても働けて、移動の無駄と疲労を省ける」仕組みとして機能している。

メールや音声だけでは限界が
画像技術の進歩がテレワークを変えた

 シスコのテレワークの変遷を見れば、テクノロジーの進化がよく分かる。IP電話やルーターを貸し出し、テレワークを本格的に推進し始めたのは、家庭の高速ネットワーク通信環境が進み始めた04年頃のことだ。これで、パソコンだけでなく、会社にかかってくる電話も受け取ることができ、自宅と社内のネットワーク環境が同じになる。「ただ、最初は希望者がさほどおらず、会社から適すると思われる人を指名してテスト導入してもらった」。営業を手がける上野由美・コラボレーションアーキテクチャ事業部シニアプロダクトマネージャーは、こう話す。自らも、この導入段階から活用し、子育てと仕事を両立してきた。

 何しろ今と違ってルーター1つとっても、両手で抱えなければならないほど大きかった時代だ。「スペースを取るのがいやだ」との意見も多く、また、テレワーク自体にイメージが沸かない社員が多かった。

1
nextpage

「経営×オフィス」を知る ワークスタイルで変わるオフィスとは?

  • ワークスタイルの変革とオフィスの変化
  • 創造性を育む「クリエイティブ・オフィス」の作り方
  • 快適性×オフィス=社員が変わる
  • 快適性×オフィス=社員が変わる
  • 快適性×オフィス=社員が変わる
  • 働き方の多様化が進むほどオフィスの役割は重要になる 新しいワークスタイルとオフィスの進化

OFFICE TOPICS 働く場所・働き方・働く人

「経営×オフィス」を見る 理想のオフィスのつくり方

 

IT導入で会社に革命を起こせ

次々に新しいテクノロジーが出現し、ベンダーからは星の数ほどの新製品・システムが売り出される時代。
しかし、IT技術の導入は正しい経営判断と運用なくしては成功し得ない。事例スタディを通じて、成功するIT導入の条件を探る。

「IT導入で会社に革命を起こせ」

⇒バックナンバー一覧