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田中秀征 政権ウォッチ

鳩山首相「発言のブレ」正当化に疑問を呈す

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]
【第26回】 2010年3月18日
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 鳩山由紀夫首相は、自らの発言のブレを批判されていることに対して、とうとう居直ってしまった。

 「民主主義の本質は揺らぎ」として、発言のブレを正当化し、奨励するかのように語ったのである。

 きわめて重大な発言なので、報道(3月12日朝日新聞)から要点を引用する。

「揺らぎは宇宙の真理」?
発言のブレは当然なのか

 「いろんな意見を聞きながら、揺らぎの中で本質を見極めていくのが宇宙の真理ではないか」

 「物質の本質が揺らぎ。地球も、宇宙というものの本質は揺らぎだ。人の心も人間も民主主義自体も」

 「全く人の意見を聞かなければ揺らぎがないかもしれませんが」

 これでは発言のブレがあるのは当然で、これからもブレた発言を続けていくことを宣言したとも受け取れる。

 この居直り発言は早期に撤回したほうがいい。なぜなら、これでは自ら首相の資格がないことを認めたことになるからだ。

“首相”という立場をわきまえて
発言・決断を行うべき

 重要な問題点をいくつか指摘する。

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田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

1940年長野県生まれ。東京大学文学部、北海道大学法学部卒業。
83年、衆議院議員初当選。93年6月、新党さきがけ結成、代表代行。
細川政権発足時、首相特別補佐。第一次橋本内閣、経済企画庁長官。
現在、福山大学客員教授、「民権塾」塾長。


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かつて首相特別補佐として細川政権を支えた田中秀征が、期待と不安に溢れた現政権の動向を鋭く斬り込む週刊コラム。刻一刻と動く政局をウォッチしていく。

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