お金がなければ、
100万円以下の格安物件を購入していこう

 私は100万円以下で買った格安物件を多数所有しています。安い順に言うと、-60万円の物件1棟、20万円の物件2棟、30万円の物件5棟、40万円の物件1棟、45万円の物件1棟、80万円の物件1棟、90万円の物件1棟です。どのように取得したのか、実例をいくつかご紹介します。

【20万円の戸建物件の例】

 車で物件を巡回していると、不動産会社の営業マンから携帯電話に着信がありました。

「堀口さん、いくらでもいいという物件があります。堀口さんのほうで値段をつけてください」と言うのです。

 その日は、疲れていて、やる気ゼロでしたが、営業マンが私に期待している状況なので、さっそく不動産屋さんへ車の進路を変更しました。10分後に不動産屋に到着。資料と地図をもらい、営業マンの車に乗って物件へレッツゴーです。

 物件に着くと、庭が大きいものの、駐車場がありません。建物を見ると、屋根の角が壊れていて、床がほとんど腐って抜けていました。内部には、冷蔵庫や家具などの残置物が散乱している状態です。

 不動産会社の事務所へ戻って、値段をどうするか話し合いました。私の前に60万円でも買わないという人がいたそうなので、「10万円だったら購入します」と言ったところ、「最低20万円にしてください」と突き返されました。

 仕方なく20万円で買付証明書を記入して提出しました。

 そのときに「ほかにも20万円になりそうな物件があれば、文句を言わずに購入します」と伝えておきました。これは、のちに-60万円の物件情報を教えてもらう伏線になります。

 後日、返答があり、20万円で商談成立となりました。やはり、不動産屋さんから情報をもらい、買付を期待されている場合には、要望に答えるといい結果が出ます。