できないことを叱るより、
できたことを褒めてやる

 親は、とかくわが子の「できない部分」に目が向きがちです。子どもがテストで85点を取っても、「100点満点に15点届かなかった」ことが気になります。そして、余計なひと言が口をついてしまいます。

「もう少しで満点だったのに、どうしてできなかったの?」
「また、同じところで間違えちゃったの?」
「なんで、こんなにつまらないミスをしたの?」

「もっと頑張ってほしい」という親心だとは思いますが、実は、こうした叱責は、とても罪深い。

 なぜなら、子どもを萎縮させてしまうからです。「どうして、あなたはできないの!」と責められ続ければ、大人だってやる気をなくしてしまいます。

ひとつ約束としては、「あなたは、できない子だから!」というような子どもの人格を全否定する言葉は、絶対に言ってはいけません。親は、これは「絶対に言わない!」と、私、高濱と約束してくださいね

 とくに小学校低学年のうちは、怒るより褒める。少しでもいいところがあれば、褒めてあげてください。
「あら! ずいぶん頑張ったわね!」
と認めてあげれば、子どもは褒められた嬉しさから「もっと、できるようになろう」「もっと、お母さんを喜ばせよう」と前向きになるでしょう。

(※次回・第4回の記事は、「9月25日(木)」になります


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「勉強ができること」と「頭がいいこと」は、必ずしもイコールではありません。
 私は大勢の子どもたちを見てきた経験から、「『本当に頭がいい子』に育てるには、7つの力が必要である」
と考えています。

■■【本当に頭がいい子を育てる7つの力】■■
・【第1の力】「魅力」…人が集まってくる人間としての器
・【第2の力】「体力」…すべての活動の土台となる基礎体力
・【第3の力】「やる気」…自分から楽しんで行動する力
・【第4の力】「言葉の力(国語力)」…すべての学力の土台となる力
・【第5の力】「見える力と詰める力(算数力)」…意図を読み取り粘り強く考える力
・【第6の力】「親子力」…親と子どもの関係から生まれる力
・【第7の力】「あそぶ力」…ものごとを柔軟に考えられる力

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