ローン完済までの
35年間に及ぶ空室保証

 同社は首都圏での投資用マンション供給数でトップクラスの実績を誇り、2014年上期では首位となっている。同社が属するシノケングループは、資産運用型アパート「コンパートメントハウス」で急成長を遂げてきた。現在ではマンション開発および販売、ビルメンテナンス、家賃滞納保証など、マンション投資をバックアップする事業の他、介護関連など多彩な事業を展開している。実は、頭金ゼロという投資スキームが可能となったのも、これまでシノケングループが各方面で高い評価を得てきたからだ。

「マンション購入資金の全額をローンで調達できるのは、これまで当社が取り扱ってきた案件の事故率がほぼゼロだからこそ。16行の提携金融機関から、信頼できる事業者の一つとして認めていただいています」

 頭金ゼロとともに魅力的なのは、空室リスクに悩まされずに済むことだろう。

「お客さまが購入された物件を当社が一括で借り上げるサブリースという手法を用い、35年間の空室保証を実現しています。業界の主流は4~5年ですが、お客さまが35年のローンを組むケースが多いのを踏まえ、他に先駆けて長期の空室保証を打ち出しました。最初は2~3年ごとに家賃を見直し、その後は状況に合わせて家賃を設定し、そのエリアで長期にわたって競争力のある賃貸物件であり続けることができるからです」

常にオーナー目線で
資産価値保全にも注力

 自社で開発した新築マンションを、35年間にわたってサブリースする──。この手法には、もう一つ大きな意味がある。

 マンション投資といえば、一般の分譲マンションのうちの数戸を対象とした商品も多い。その場合、事業者は所有する住戸の賃貸管理や修理、リフォームなどの住戸管理で資産価値アップを図ってくれるが、建物全体やエントランス、ロビーなどの共用部には手が及ばない。事業者でもオーナーでも対処のしようがない理由で建物の資産価値が下がり、結果として住戸の資産価値が下がってしまうこともあり得る。

 その点、同社では、1棟を丸ごとサブリースで借り上げ、自前でマンション管理も行う。それぞれの住戸と建物全体の資産価値がトータルで長期的に保全されるのである。

「入居者の退去に伴うリフォームについても、基本的には当社が負担します。特に故障など交換頻度が高くなりがちなエアコンとガス給湯器についても、当社がメンテナンスを行います」

 また、オーナー専用のページを設け、自分が所有する物件の管理状況がウェブで確認できるのも人気の理由の一つだろう。

 今年、創業100年を超える小川建設が新たにグループに加わったことで、マンション建設についてもスケールメリットが働き、いっそうのコストダウンも達成できるという。このように、「常にオーナーの目線からグループ全体で取り組んでいる」(三浦社長)のが同社のマンション投資なのだ。