6歳になったら、
少しずつ自立させていく

 しかし、いつまでもそんな関係を引きずっていると、本当に自立できない子どもになってしまいます。意識しておいて欲しいのは、だいたい6歳から10歳くらいまでのうちに、子どもをどんどん自立させていかなければいけない、という点です。

 小学校に入る前までは、たいていのことは親がやってあげます。そのくらいまではまだ自立できるものではないので、特に問題ありません。ですが、小学校に入ったあたりからは、「少しずつ自分でやらせる」という意識を持たせてあげていってください。

 たとえば小学1年のときは、今日着ていく服をお母さんが選んでいるとしても、2年生になったら、せめて一緒に選ぶようにする。そして、3年生になる頃には、自分で選んで着ていくようにさせるなど、少しずつ親の手を離してくことが大事です。

 すべては日々の生活のことですし、特に朝は忙しいので、つい親がどんどん先回りしてやってしまいがちですが、そこは少しだけ意識をして「そろそろ、これは子どもにやらせよう」「自分でできないまでも、一緒にやってみようかな」などのさじ加減を考えて欲しいのです。