旧耐震マンションの耐震診断と
改修が最大の課題

「どんな建物にも必ず寿命があります。居住者は当然、大規模な修繕や改修、最終的には建替えまで、視野に入れておく必要があります。行動するにはある程度のお金の準備も不可欠です。重要なのはきちんとした管理体制と、しっかり話し合える土壌があることです」

 そう語るのは再開発プランナーでマンション建替えアドバイザーでもある山田尚之氏。

「特に問題なのは現在、約106万戸もある旧耐震基準のマンション(下の図参照)です。これらについては耐震診断を行い、必要とあれば修繕改修するか建替えていくことが火急の課題です」

 個々のマンションの再生に向けては、そのマンションが抱える課題を洗い出し、対策を探り、効果的な組み合わせから「解」を見いだしていかねばならない。課題の中で最大なのは人の命に関わる安全性の問題で、中でも耐震性の確保になるはずだ。それでも現実には、まだまだ耐震診断を実施しておらず、耐震性不足でも何も手を打っていないマンションが数多くある。

 問題解決の糸口は、危機意識とスケジュール感の共有である。

 いったい、マンション再生の「適齢期」はいつなのか。私たちは何年目から行動を起こすべきなのか。 

 

この記事が収録されている「ダイヤモンドMOOK」2014年10月26日号『あなたのマンションが生まれ変わる! 2015』の詳しい内容はこちらからご覧いただけます。

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