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【石川県の県民性】「加賀百万石」の誇りからくる精神的な余裕

都道府県データ:Vol.4

岩中祥史 [出版プロデューサー]
【第4回】 2008年9月10日
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 石川県という名前より県都・金沢市のほうが知名度の点ではやはり上だろう。というか、ハイレベルの観光都市・金沢市あっての石川県だから、これはいたしかたない。そして、金沢といえば「加賀百万石」である。実際の石高は、120万石以上ともいわれるから、豊かな地域であったことは間違いない。

 その誇りは今日もなお石川県人の気質に深く宿っているようである。人と争うことを好まないのもそうだし、「変化のない穏やかな生活がいちばん楽しい」と考えている人の割合が47都道府県で4番目に多い(NHK県民意識調査)ことからもそれはうかがい知れる。

 物質面の豊かさだけでなく、文化・芸術・伝統工芸といった分野でも、前田氏の城下町であった金沢を中心とする地域は、江戸時代から抜きん出ていた。そうしたことから来る精神的な余裕は、県全体とはいわないまでも、人々の生き方に深く影響しているようである。日展(日本美術展覧会)入選者数の割合はずっと日本一を続けている。

 ただ、それだけに、汗を流して働くことにあまり重きを置かないところがある。特に、金沢を中心とする旧加賀国の人たちにその傾向が強いようだ。名だたる城下町金沢の人々には、プライドが高いところが見受けられるのである。

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岩中祥史 [出版プロデューサー]

1950年、愛知県生まれ。東京大学文学部卒。出版社に勤務後、独立して編集企画会社エディットハウスを設立し、現在、代表。著書に、最新刊『日本を変える「名古屋脳」』(三五館)、『アナログ主義の情報術』(梧桐書院)、『出身県でわかる人の性格』『札幌学』、『博多学』、『名古屋学』(新潮文庫)などがある。各県の気質を調査した、現代県民性評論の第一人者。

 


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