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家庭料理を旅行者に振る舞うマッチングサイト
途上国では外貨を稼ぐ手段にもなる「キッチハイク」

吉田由紀子
2014年10月1日
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 「発展途上国の人でも1食を10ドルで提供し、1日に3人の旅行者が来たら30ドルの売上になる。彼らにとっては大変な収入です。自国で外貨を稼げるようになる。その手段としてキッチハイクを活用してほしいんです」(藤崎氏)

 サイトでは、西アフリカのガーナにあるボナイリ村という小さな村の作り手が紹介されている。

 「この村には水道が村共用の2ヵ所しかありません。ガスもないので、村人たちは屋外で炭火を使って調理をしています。当然、レストランはありませんが、台所はあるわけです。そういう人に自分たちの資源を使って経済活動をしてもらう。普通のツアーでは体験できないガーナのリアルな生活や、食卓を通じた現地の人とのコミュニケーションを手軽に行えるようにしていきたいのです」(同氏)

ガーナ・ボナイリ村の台所。途上国の人が自力で外貨を稼げるように、仕組みを構築した

 ガーナの作り手が提供しているのは、「コウシェ」という大豆の粉のドーナツ。彼らが普段食べているおやつだ。水道もガスもない村だが、電気は通っている。そのため携帯電話やスマートフォンは普及しており、WEBサイトにもアクセスできる。手料理という身近な資源を入口にして、世界を相手にした経済活動が可能なのである。

 家庭料理は、必ず土地の歴史や風土と結びついている。独自の文化を通じて、小さな経済活動を少しずつ広げているキッチハイク。今度の週末、誰かに料理をふるまってみたいという方、まずは自慢の一品でトライしてみてはいかがだろう。

(吉田由紀子/5時から作家塾(R)

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