有名女優に降ってわいた「落書き疑惑」。ご近所トラブルやママ友トラブルは、決して週刊誌の中だけの話ではない。忙しいビジネスマンの多くは、「うちには関係のない話」とタカをくくりがちだ。しかし、日頃のご近所づきあいや、妻や子どもが置かれている人間関係にあまりにも無頓着だと、うっかり取り返しのつかないトラブルに巻き込まれることもある。万一、家庭がそんな状況になれば、あなたは仕事どころではなくなってしまうだろう。実際のところ、そんなトラブルに巻き込まれるリスクは世間に多いのだろうか。あなたの家庭を壊しかねないご近所トラブル・ママ友トラブルの実態を、聞き取り調査によって詳らかにする。(取材・文/プレスラボ・小川たまか)

まさか、あの有名女優が――。
降ってわいたご近所トラブルの波紋

 有名女優がマネジャーに落書きを命じていた――?

 8月下旬、女優の江角マキコさんに突然降ってわいた「落書き疑惑」は、今も真相がわからないまま、週刊誌の格好のネタになっている。「有名女優」と「落書き」というギャップに、「まさか……」と思った人も少なくないだろう。

 『週刊文春』が件の「落書き事件」を取り上げ、その犯人が江角さんの元マネジャーではないかと報道したのは、8月28日発売号でのこと。警視庁に事情聴取された元マネジャーは、落書きしたことを認めたという。江角さんは当初、出演番組などで沈黙を守っていたが、その後9月に入ってブログで「ご心配をお掛け致しましたことを、心より深くお詫び申し上げます」と謝罪。また疑惑については、「私自身、週刊誌でこの件を初めて知った次第」と否定している。

 そもそも、「落書き事件」が起こったのは2012年12月のこと。自宅に落書きをされたタレントの長嶋一茂さんはその月に被害届を提出していたが、犯人の逮捕には至っていなかった。約2年前の事件が、なぜ今回広く報道されることとなったのか。ことの発端は、今年7月に江角さんがブログを始めたことと言われる。

 7月末、江角さんはブログで、数年前に「ママ友」たちからイジメを受けていたことを告白したのだ。「人は人、自分は自分」と題されたこのブログでは、その内容について「お弁当を作らずメロンパンをポンと持たせている」「先生にいわゆるチクリをしてる」といったうわさを流され、さらに「露骨に無視をされたり、お茶会やランチ会をその噂を広めるために開かれたり」したことについて書いていた。