読書の秋である。読売新聞が行った読書週間世論調査(10月19日朝刊)の結果を見ると、なかなかに興味深いものがある。

77%が書店で購入
ネット販売は14%

 まず、この1ヵ月間に読んだ本の冊数をたずねると、「読まなかった 51%」、「1冊 19%」、「2冊 12%」、「3冊 8%」、「5~9冊 4%」、「4冊 3%」、「10冊以上 2%」(本を読んだ人の合計は48%)となる。

 読まなかった理由は(複数回答)、「時間がなかったから 47%」(現代人は本が読めないほど忙しいのだろうか)、「読みたい本がなかったから 21%」、「本を読まなくても困らないから 17%」、「健康上の理由で読めないから 16%」、「本以外で知識や情報が得られるから 11%」、「本を読むのが嫌いだから 9%」と続く。

 一方で、本を読む理由は(複数回答)、「知識や教養を深めるため 38%」、「面白いから 33%」、「趣味を生かすため 28%」、「時間つぶしになるから 16%」、「人生の手がかりを得るため 14%」、「時代の流れを知るため 12%」、「現実と違う世界を体験するため 12%」、「習慣になっているから 8%」となる。(何らかの)役に立つ派と(趣味を含む)面白い派が半々といったところだろうか。

 次に、どのようなきっかけで本を選ぶかという問いに対しては(複数回答)、「書店の店頭で見て 42%」、「新聞や雑誌などの広告を見て 27%」、「新聞の書評を読んで 22%」、「雑誌の書評を読んで 12%」(書評合計34%、書評に比して広告が意外に強いことに少し驚いた)、「ベストセラーなどの話題をきっかけに 20%」、「周囲の人の話を聞いて 16%」、「本を紹介するテレビ番組を見て 13%」、「インターネット書店などネット情報を見て 12%」、「映画やドラマなどの原作を読みたくて 11%」という回答が得られた。

 本を主にどこで買うかをたずねると(複数回答)、「書店 77%」、「インターネットでの通信販売 14%」、「新しいタイプの古書店(ブックオフなど) 9%」、「コンビニや駅の売店 8%」、「従来の古本屋 3%」、「電子書籍販売サイト 2%」となり、書店の健闘ぶりが目立つ結果となっている。なお「買わない」は15%であった。