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ビジネスマンのための 大学・大学院の歩き方

「早稲田大学大学院社会科学研究科」
昼夜開講制だが社会人も十分卒業可能

並木浩一 [ダイヤモンド社 編集委員]
【第29回】 2009年7月7日
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 今回紹介するのは、早稲田大学に設置されている昼夜開講の大学院である。

 早稲田大学大学院社会科学研究科は、大学院で学ぶことを目指す社会人の間では非常に有名であり、また人気の高い存在だ。

 とはいえここ数年、この学校に関する情報が多少、錯綜しているようにも思える。今年の春に実施されてニュースとなった、学部である社会科学部の昼間部移行と混同されているのではないだろうか。

 昼間部となった学部と異なり、大学院の社会科学研究科は、設置から10年目の2005年に夜間大学院から昼夜開講制へ移行したものの、実際は働きながら学ぶ社会人にとって、いまだ望ましい環境にある。

 開講時間は、月曜日から金曜日が第3時限(13:00~)から7時限(19:55~)、土曜日には10:40分からの第2時限も配置される。必修の「演習」と論文指導は平日の6時限もしくは7時限、または土曜日に開講されるので、一般的なビジネスアワーに勤務する社会人に不都合はない。土曜日の6コマを軸に時間割を構成すれば、卒業要件の32単位は問題なく満たせるだろう。かつて社会科学部が持っていた「1.5部」的な性格が、社会人に好意的な長所となって現れている。

 研究内容は地球社会論専攻と政策科学論専攻の2専攻による構成。地球社会論専攻は基礎社会学研究、国際社会研究、地域研究の3研究、政策科学論専攻は公共政策研究、市民社会研究、現代経営・企業研究の3研究に分かれている。社会科学の諸分野に目配りしたカリキュラムは、社会人の志向を幅広くカバーするものだ。なお研究内容、論文のテーマによっては税理士試験の一部免除が狙える大学院でもある。

 募集人数は、修士課程60名(地球社会論専攻・政策科学論専攻各30名)。博士後期課程で若干名を募集する。入学金は26万円、授業料は48万8000円、施設費が10万円(2008年度入学者の例)と、抑えめの設定といっていい。
 社会人特別入試は秋期と春期の2回実施され、第1次試験は論文Ⅰ(社会科学の基礎知識に関する問題を1題選択) 、論文Ⅱ(志望する研究指導に関する科目)。第2次試験が書類審査および面接。一般的な社会人の選考とは逆の配置になっており、論文の対策は必須といっていい。2010年入学の秋期試験出願は8月31日~9月4日。志望者は、そろそろ準備を本格化させるべき時期である。

早稲田大学大学院社会科学研究科

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並木浩一 [ダイヤモンド社 編集委員]

1961年生まれ。青山学院大学フランス文学科卒、放送大学大学院修了、修士(学術)。編集者・執筆者として長年資格取得のテーマを手がけ、関連の著書に「最新 資格の抜け道」、共著に「『資格の達人」「税理士試験免除マニュアル」(いずれもダイヤモンド社刊)がある。


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