週刊・上杉隆
【第67回】 2009年2月26日
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上杉隆 [ジャーナリスト]

相も変わらぬ「片思い外交」
日米首脳会談に“成果”はあったのか

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 麻生首相とオバマ大統領による初の日米首脳会談が終わった。政府は、会談の成果を次のように強調している。

 「会談で両首脳は、日米同盟を一層強化していくことで一致すると共に、日米同盟を基軸として、二国間及びアジア太平洋地域、更には国際社会が直面する、金融・国際経済、アフガニスタン・パキスタン、気候変動・エネルギーといったグローバルな課題に共に取り組んでいくことを確認しました」

 本コラムでも再三指摘してきた通り、またしても日本政府は「片想い外交」で悦に入っているようだ。

 こうした傾向は、当然に記者クラブメディアにも伝染する。

 訪米前、テレビ番組のニュース報道番組では、盛んに「ホワイトハウスに招かれた初めての外国の首脳」、「オバマ大統領にとってはホワイトハウスでの初めての会談」と首脳会談を喧伝していた。それは、帰国後も同様だ。

 「麻生首相はオバマ大統領がホワイトハウスに招いた最初の外国首脳となった。クリントン国務長官が初の外遊先に日本を選んだのと合わせ、日本重視姿勢のあらわれといえよう」(「毎日新聞」社説2月26日)。

 なぜ、日本の首相がホワイトハウスに呼びつけられたことが、そんなにも誇らしいのだろうか、筆者にはまったく理解ができない。

 先週来、筆者は、ラジオ番組など(文化放送、TBSラジオ)に相次いで出演し、繰り返し次のように指摘してきた。

 「『朝貢外交』以外の何ものでもない。首脳会談などという立派なものではなく、単に呼びつけられただけ。オバマ政権の魂胆は、レームダックになっている日本の現政権から搾り取れるだけ、絞り取ってやろうというものだ。おそらく、金融支援やアフガン支援を求められ、追い返されるのが関の山だろう。新聞やテレビ、そして外交評論家は、日米同盟の絆を確認するための重要な首脳会談だ、と位置づけているようだが、私はそうした意見にまったく与しない。単に、いつものように日本の『片思い』外交に終わるだろう」

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上杉隆 [ジャーナリスト]

1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者などを経て、フリージャーナリストに。「宰相不在 崩壊する政治とメディアを読み解く」「世襲議員のからくり」「ジャーナリズム崩壊」「官邸崩壊 安倍政権迷走の一年」など著書多数。最新刊は「民主党政権は日本をどう変えるのか」(飛鳥新社)。


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