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金融市場異論百出

米国では機能していない現実
日銀も始めた「付利」の意義

2008年11月20日
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 日銀は11月16日から始まる準備預金の積立期間から超過準備などに付利を開始する。

 ECB(欧州中央銀行)やイングランド銀行など、主要国の多くの中央銀行は以前から準備預金への付利を行なっている。銀行間のオーバーナイト金利の低下の行き過ぎを防ぐことを、主要な目的としている。

 中央銀行が市場のおカネの量の調節をうまくできない日があって、準備預金が多くなり過ぎてしまったときに付利があれば、オーバーナイト金利の下落はその水準で止まることになる(後述のように例外もある)。

 なぜなら、準備預金に支払われる金利よりも低い金利で金融機関が余裕資金を市場で運用するメリットがなくなるからだ。つまり、準備預金への付利の水準は、市場で成立するオーバーナイト金利の「フロア(床)」になる。

 一方、多くの中央銀行はロンバート型貸出(日銀の場合は補完貸付制度)を導入している。資金が不足した金融機関が中央銀行に駆け込むと、預けてある担保の範囲内で資金が借りられる制度である。

 このロンバート貸出の適用金利は、市場のオーバーナイト金利の「キャップ(ふた)」になる。海外の多くの中央銀行は準備預金への金利とロンバート貸出の金利で、市場のオーバーナイト金利を挟み込み、通り道(コリドー)を形成している。

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