タイ 2014年12月16日

なぜ、50年以上経った今も、タイでこの商品が愛されているのかタイ国  ロングセラー調査室【第3回】

バンコク発ビジネス・生活情報誌『DACO』編集部が、タイ国内で長く愛用されているロングセラー商品を調査・分析。愛されている理由を考えます。

 タイで今も定番としてロングセラーを続ける商品の魅力を考える連載最終回です。

【関連記事】

なぜ、50年以上経った今も、タイでこの商品が愛されているのか<第1回>

なぜ、50年以上経った今も、タイでこの商品が愛されているのか<第2回>

栄養ドリンク剤リポビタンD<製造開始年:昭和40年(1965年)>

キャプション 現在の価格12バーツ(約42円)【撮影/『DACO』 編集部】

 今から約50年前、タイの栄養ドリンクは日本や韓国からの輸入品だけだった。リポビタンDは栄養ドリンクの世界的パイオニア、大正製薬の栄養ドリンク第1号。オーソトサパー社(創業1891年)が1965年から輸入販売を手掛けた。当時のタイ国内販売価格は1本8バーツ(約28円)。7年後から国内生産を開始し1979年に他社が「グラティンデーン」を発売するまでは栄養ドリンク市場を席巻していた。

 1985年、競合商品に対抗して、労働者が好む濃厚な味の「M-150」を発売。リポビタンDはターゲットを会社員に変更した。

 法律上、CMの最後に必ず「使用上の注意:服用する量は一日1本を超えないこと。小児、妊娠中の女性は服用しないこと」と述べているが、あまりに早口なのでパロディに用いられることが多い。

ホールズ<製造開始年:昭和41年(1966年)>

現在の価格8粒入り10バーツ(約35円)【撮影/『DACO』 編集部】

 「ヒンヤリ爽やか喉すっきり」のキャッチコピーで人気の、清涼効果のあるキャンディー。1893年にイギリスのホール兄弟が始めたビジネスで、現在はアメリカの大手菓子メーカー、モンデリーズ・インターナショナルの傘下にある。

 タイ国内で発売が開始されたのは1966年(ミント味とハニーレモン味)。タイで販売するにあたり、筒状パック(紙の個装)からバラ売りしやすい少量パック(プラスチックフィルムの個装)へ、セールスポイントを渇いた喉を潤す効果から清涼感に変えるなどいくつかの変更が行われ、屋外映画上映会での販売や行商、CMによって浸透していった。当初の値段は5粒入り1バーツ(約3.4円)。

象印の書類ファイル<製造開始年:昭和45年(1970年)>

現在の価格85バーツ(約297円)【撮影/『DACO』 編集部】

 「象印」はタイの文房具・オフィス用品2大老舗ブランドのひとつ。

 ラマ5世時代末期の1907年、インド人のディラワー・フセイン・アブドゥルアリ・サイアムワラ氏はタイでヨーロッパからの輸入品販売会社DHAサイアムワラを創設。当初は香水や革製品、紙などを扱っていたが、やがて紙類輸入に重点を置き業界大手となる。

 1929年、製紙メーカーを傘下に置き、ノートの製造販売を始めたことから主要製品を文房具に移行。国内の文房具輸入・製造・販売の最大手となり、1970年、初の自社ブランド(象印)製品として書類用ファイルを発売。象印はファイルのスタンダードとなった。

 2大老舗ブランドのもう一つは、華僑が興したナンミー社の馬印(創業は1949年)。


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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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