「言い過ぎたかもしれない」「叱るんじゃなかった……」。部下を叱った後、こんな後悔をしたことはありませんか?でも大丈夫です。本当に大事なのは、「叱った後の接し方」だからです。具体的な方法を見ていきましょう。

叱られた後、
部下はこんな心配をしている

 本日のテーマは「叱った後の接し方」です。これは、「どのように叱るか」と同じくらい大切なポイントなのです。ひと通り叱って、反省を促すことができたと感じたら、あとは何事もなかったかのように、相手と接することを心がけましょう。

「叱っているとき」と「叱った後」とでは、まったく別の人格に切り換える。これぐらいのイメージを持ってください。しかし簡単なようで、これがなかなかできません。信頼されるリーダーの必須スキルと言えるでしょう。

 いつまでも叱ったことを引きずって、不機嫌な顔で接したり、避けるような態度をとったりすると、部下は次のように感じてしまいます。

「まだ怒っているんじゃないか?」
「嫌われてしまったのではないか?」
「ダメなヤツと見限られてしまったのではないか?」


 このように疑心暗鬼を生じ、あなたの顔色ばかりをうかがうようになってししまうでしょう。そうなると大きな問題が生じます。