ゴルフはターゲットを狙うスポーツですから、ターゲットに対してまっすぐ(ターゲットラインに対して平行)に構えることが基本中の基本です。しかし、これは簡単そうに見えても、とても難しいことです。まっすぐ立っているつもりでも、多くのプレーヤーが「右」を向いているのが現実です。

 練習場には四角いマットがあり、それがアドレスをつくる基準線になりますが、コース上にはなんの印もなく、向きがずれやすくなります。しかも、失敗が許されない本番では、「当てたい」という意識が強くなって、ボールをいつもより右サイド(中央寄り)に置いてしまうのです。

【第42回】アマチュアゴルファーのお悩み解決セミナー<br />Lesson42「コース上ではいつもより「左」を向いて構える」
ミスショットの原因は、スウィング(体の動き)よりも、アドレス(体の向き)にあることが多いので、細心の注意が必要だ

 これは心理的な問題ですが、ボールを左サイドに置くほど、体との距離が遠くなるので、「当たらないかも」という不安感が大きくなります。そのため、左足かかとの延長線上が基本といわれるドライバーショットでも、ボールを右サイドに置いてしまうのです。アマチュアの多くは、ボール位置が左足かかとよりも、1~2個分ほど右にずれています。

 ボールを右サイドに置くと、肩のラインは右を向きます。その結果、手が前に出た「ハンドファースト」の右向きアドレスになるのです。これがスライスやプッシュアウトのミスを招く原因です。