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第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由

独裁社長と跳ね返り社員の板挟みに!
ウェイターへ転落した経理部長の“絶望”

――部下の「内容証明郵便騒動」で社長に睨まれた北野氏のケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【第20回】 2009年4月27日
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 社員から内容証明郵便を送りつけられ、抗議などを受けようものなら、経営者は大いに怒るだろう。

 ましてや、オーナー経営者ならば、その怒りは一層エスカレートするに違いない。

 今回は、部下が内容証明を送りつけたことで叱責され、その社員を辞めさせるように言われながらも、それがなかなかできずに窮地に陥った管理職を紹介する。

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■今回の主人公
北野 美智雄 仮名(41歳 男性)
勤務先:首都圏に15店舗ほどチェーン展開する中華料理店を運営する会社に勤務。従業員数は正社員110人。パート、アルバイトなどが約600人。テレビや雑誌などでおなじみの経営者が、家族と共に「ファミリー経営」を行なっている。北野は、中途採用試験を経て入社し、総務、経理に所属。現在は経理部長(課長兼務)の要職にある。
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(※この記事は、取材した情報をプライバシー保護の観点から、一部デフォルメしています)

「あの女から辞表をとれ!」
寝耳に水の怒号に戸惑う管理職

  「なんで、あんな小娘から辞表をとれないんだ!」

  「……」

 4階の社長室に、オーナーの海老隆男(66歳)の声が響く。経理部長の北野がうなだれる。

 海老のひとり娘で常務の美佳(38歳)が深くうなずいたあと、かすれた声でこう責める。

 「今度、経理を外れてもらうことになる……。たぶん、お店に出てもらうことに……。こちらも、菅たまき(29歳)にはもっと本腰を入れないといけない……。でも、あなたじゃねぇ……」

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由

会社から冷遇され、気がつくと「負け組」となってしまった人たちを毎回取材。彼らの実体験を振り返ることで、企業の冷酷さだけでなく、自己防衛できなかった敗因を分析。第2次リストラ時代で生き残る術を探る。

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