スマートエイジングライフ
男の食育 笠井奈津子
【第5回】 2014年12月1日
笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]
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なぜ男は40歳からメタボになるのか
実は“痩せ期”の忘年会シーズンを無駄にするNG習慣

男性の場合、腹囲(へそ周り)85㎝以上はNG、と厳しいメタボ診断。それだけに「周りもみんなひっかかっているし…」と油断していませんか?

 「僕たち、脂がのったサーロイン男子だからね~」

 つい先日、50代に差し掛かる肌ツヤの良い男性たちがそう口にしながら豪快にビールを飲んでいました。脂ギッシュでメタボ体型の、笑うに笑えない、リアルすぎるサーロイン体型の方がそんなことをいったら、何も聞こえなかったふりをしてしまったかもしれませんが、「サーロイン男子っていいですね!」とおもわず笑ってしまいました。

 ベルトの上にお腹が乗るのは避けたいですが、脂がのっている、というのは悪くありませんよね。事実、40代、50代は、たくさんの経験を積んで、顔の造作だけではない、凛としたかっこよさが出る年だとも思います。でも、身体だけは、何もしないでいると緩んでしまうばかり…。もう、筋トレにはげむしかないのでしょうか。

男性ホルモン分泌量の減少で
筋力もやる気もなくなっていた!

 男性として魅力的であるために必要不可欠なもののひとつとして“男性ホルモン”があります。男性ホルモンといっても「あ、もう現役引退したから良いんです」というようなアノ話に限ったことではありません。胸筋を支えて男性らしい身体を維持するのも、目のたるみを防ぐのも、大事な毛の発育を促すのも、内臓脂肪がつくのを防ぐのも、疲れにくい身体を作るのも、この男性ホルモンの働きによるところもあるのです。

 つまり、男性ホルモンとは、日常を快適に過ごすためにも、老いを感じないためにも必要なもの!なのですが、大人になってからの男性ホルモンの分泌量は下降線をたどるばかりです。その曲線の中で、40代というのは、ひとつの大きな「ガクン」ポイント。そうなると、上半身がおとろえてきたのにお腹はでっぷり、毛もちょっとさみしげ…となってしまいます。

 男性ホルモンの分泌量が落ちると、気力も落ちやすくなるため、昔はあんなにやる気があふれていたのに、今となっては「会社なんて行けばいいかな」…なんてテンションになっていたらかなり要注意です。

 でも、そうして男性ホルモンの分泌量が減るのも「年をとったら仕方がないこと」かというと、そうでもないのです。確かに、昔よりは多少落ちるかもしれない…でも、そのスピードを緩やかにすることはまだまだ可能です。そして、そのスピードをコントロールすることこそが、かっこいい身体を維持するために必要なことです。

笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。最新の情報などはこちらへ。
著書には『甘い物は脳に悪い』『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』がある。
文化放送「オトナカレッジ・健康学科」に隔週木曜日出演中。詳しくはこちらから→オトナカレッジHP
ポッドキャスト「オトナカレッジ・聴く図書館」でも聴けます。番組紹介動画はこちら

 


男の食育 笠井奈津子

目、肩や腰の痛み、毛、お腹周り、ニオイ……。男も年を重ねれば重ねるほど、若い頃は気が付かなかった悩みに振り回されることになる。そんなとき、対策の1つになるのが「食」だ。しかし、男性が自分で正しいと思った対策するのには、注意が必要だ。実は思い込んでいる知識が勘違いであるばかりか、症状は悪化、さらに若さを一層失うことになりかねないからだ。この連載では、そんな「食」の知識に未だ乏しいミドル男性に対し、若い頃と変わらない身体を保ってもらう「男の食育」を行っていく。

「男の食育 笠井奈津子」

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