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為替市場透視眼鏡

「米景気と日銀政策」でドル円は
来年125円、再来年130円に

田中泰輔(ドイツ証券グローバルマクロリサーチオフィサー)
2014年12月1日
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 米景気堅調を主エンジン、アベノミクス下の質的量的金融緩和(QQE)を副エンジンとして、ドル円の上昇に弾みがつくと筆者は唱えてきた。数カ月前まで当欄の2015年末120円予想は「とっぴ」と見なされがちだった。

 当時、一部円高派のロジックは論外として、多数派の「小幅円安」論者が言う、米金利上昇は限定的、円は既に割安、一段の円安は日本にマイナス、だから大幅円安はないとの筋立ては、この環境では妥当ではないと主張してきた。円が急落し、今やほぼ全員が「とっぴな円安」派になった。そこで、当欄では新たに予想を15年末125円、16年末130円とする。

 円安予想の論点は変わらない。米経済は自律回復を続けて15、16年とも3%超の成長を見込む。米景気拡大局面ではドル高・円安となりやすい。12年春に米住宅市場の改善を景気回復の端緒とみて、ドル円(当時75~80円)が15年末100円へ向かう予想を出した。この100円はドル円の「通常」の循環変動が、上図の購買力平価(PPP:日米物価の相対比に基づくドル円の理論値)上下20%内で推移する傾向を踏まえたものだった。

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FX、外貨投資家のニーズに応えた為替投資家向けコラム。執筆には第一線のエコノミストを迎え、為替相場の動向を分析、今後の展望を予測する。

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