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男性が女子大に願書出すも受理されず、訴えを起こす
受験資格が与えられないのは不平等で憲法14条違反?

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第96回】 2014年12月5日
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 衆院解散時、小泉進次郎・復興政務官は万歳三唱を行なわず、万歳をすればその姿が「余計に国民との距離を生む」と言った。

 それを伝え聞いた外国人特派員記者のヤン・デンマン氏は、「小泉のバカ息子」と前置きしたうえで、連載コラムにこう書いた。

 「解散は天皇による国事行為だろう。衆議院議長は白い手袋をはめて袱紗に包まれたお盆から解散詔書を取り出す。天皇の御名御璽を確認し、そこで万歳をする。万歳とは、その字の如く一万歳まで生きるということ。天皇の万世一系にも通じる行為だ。こんなこと、オレたち外国人が指摘しなければならないことかよ!」

 自宅の塀にバカ息子とペイントされなかっただけよかったかもしれないが、進次郎は何もわかっちゃいない、と外国人特派員にからかわれた。ヤン氏のコラムは痛快で面白く、私もときおり切り抜きをファイルしているくらいだが、さて、解散が天皇陛下の国事行事だと知っていた日本人ははたしてどのくらいいたか?

 それ以前に、万歳を拒否した進次郎議員の態度は天皇陛下への不敬行為だと指摘したメディアがなかったことのほうが問題かもしれない。いまの日本に不敬罪はありませんけどね。

 小泉のバカ息……、もとい、進次郎議員は己の無知をひけらかしただけだが、一説によると未来の総理候補なのだそうだ。こんなバカ息……、もとい、こんな議員が? さらにすごい噂によると、小渕優子のようなお嬢ちゃん議員も、女性初の総理候補として名前が挙がっていた。

 大丈夫か自民党。人材不足なのかしらね。

 思わず自民党の見識を疑ってしまいそうな噂だが、「見識」とは、物事を深く見通し、本質をとらえる力、すぐれた判断力のことを言う。あんなのが将来の総理候補なんてのは、ワイドショーのネタか、見識を疑うかのどちらかしかないのだが、万歳をしなかったのは、ぼくちゃんが総理大臣になったら解散はしないよ、というアピールだったのかな。なにしろ衆院選は今回で戦後二十六回目。そのうち任期満了に伴う解散は驚きの一回だけ(一九七六年一二月・三木内閣)。

 欧米では議会の解散はほとんどと言っていいほどなく、たいがいは任期満了まで宰相が変わることはない。日本が異常なんですね。解散権は総理の「伝家の宝刀」と言われるけど、二十六回のうち二十五回も宝刀が抜かれてたら、もはや宝でも何でもないような気がする。

 という話は措いといて、福岡県でちょっと「見識」を疑う訴訟が起きた。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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三面記事は、社会の出来事を写し出す鏡のような空間であり、いつ私たちに起きてもおかしくはない事件、問題が取り上げられる。煩瑣なトピックとゴシップで紙面が埋まったことから、かつては格下に扱われていた三面記事も、いまでは社会面と呼ばれ、総合面にはない切り口で綴られるようになった。私たちの日常に近い三面記事を読み解くことで、私たちの生活と未来を考える。

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