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キリン第三のビールで反撃
背水の陣を敷く“短期決戦”

週刊ダイヤモンド編集部
2014年12月8日
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 「発売の情報を聞いたとき、まさか、と自分の耳を疑った」──。キリンビールが発表した新商品に、競合メーカー幹部は度肝を抜かれた。

2014年は“独り負け”で終えそうなキリン。のどごしオールライトの発売が、シェア回復の契機となるか
Photo by Hidekazu Izumi

 キリンは11月26日、ビールや発泡酒よりも税率の低い第三のビールカテゴリーに、新商品「のどごしオールライト」の投入を発表した。商品名の“ライト”には、痛風、肥満の原因とされるプリン体、糖質の両方をゼロにしたという意味が込められており、業界関係者の間では“ゼロゼロ商品”と呼ばれている。

 なぜ、この商品が競合メーカーを驚かせることになったのか。背景には、製法をめぐって波紋を呼んだ“極ZERO事件”がある。

 ゼロゼロ商品の開拓者として注目を浴びたサッポロビール「極ZERO」は、2013年の発売当初、第三のビールとして販売されていた。ところが、その製法をめぐり、サッポロと国税当局との間で見解の相違が生じたため、今年6月に販売中止となり、翌7月に製法上の縛りが少ない発泡酒での再発売を余儀なくされていた。

 この一件により、ビールメーカー各社は、ゼロゼロ商品を第三のビールから発売することを回避し、こぞって発泡酒市場に参入した。業界の関心は、発泡酒市場における覇権争いに切り替わっていたかのように見えた。

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