もう一段のグローバル化を進める
SGUを支援

 大学のグローバル化の現状を、留学生数の推移から確認してみよう。

 外国人留学生はおおむね増加傾向にあったが、10年からはわずかに減っている。海外留学する日本人学生数は、04年をピークに減少している。一方、大学の交流協定に基づく留学は増加しており、学生のマインドや経済的な負担が影響を与えているものと考えられる。

 さらにもう一段階のグローバル化を進めるために始まろうとしているのが、「スーパーグローバル大学創成支援(SGU)」の取り組みだ。徹底した大学改革と国際化を断行し、大学の国際通用性、国際競争力の強化を目指す。

 「グローバル30の反省点を踏まえつつ、GGJによる大学での基盤的条件整備をさらに進めることで、国際化を切り口にした大学改革をスタートさせようという取り組みです」と、松本室長は説明する。

 「例えば、日本の大学の教員の女性比率は諸外国に比べて小さくなっています。一例ですが、国際通用性を高めるため、女性比率向上を目指すという視点もあるだろうし、そのための取り組みは全学的かつ多方面になるはずです」。