経営 X 人事

仕事の意味づけをすることで
トレーニーの意欲がわく

OJT完全マニュアル、ステップ3は「計画立案」です。これは建築に例えるなら基礎にあたる部分。ここを明確にしなければ、堅牢な建物はできません。指導の局面では、成長にうまくつながらない恐れがあります。全体を見せ、段取りさせて、仕事を任せる。そんな指導をするために、どうすればいいか。前回と同じく、いくつかの状況と、それに即した対処法を示します。(構成:ダイヤモンド社人材開発編集部 間杉俊彦)

状況1
仕事を通じた成長をイメージさせることができない

対処法1
仕事の全体像や背景を説明し、本人に仕事への「意味づけ」をさせる(センスメイキング)

 せっかく成長ゴールや挑戦的な学習目標を設定しても、計画を立案する段階になると、それらに対する意識が薄れ、これから取り組む仕事と自身の成長とが関連づけられていないことがあります。

 トレーナーには「この仕事をやり遂げることで、どのような能力が身に付くのか」をトレーニーに意識させながら、計画を立案させることが求められます。

 計画立案の前に、まず仕事の全体像や背景をきちんと説明し、トレーニー本人に「仕事への意味づけ(センスメイキング)」をさせます。

 意味づけを行うことで、トレーニーが「この仕事をやり遂げれば、●●の能力が身に付くはずだ」という成長イメージを抱くことができ、仕事の遂行への動機づけ(やりがい)になります。

(1)トレーナーが以下の項目をトレーナーが説明する

・なぜ、その仕事が必要なのか
・なぜ、その仕事はそのようなやり方なのか
・この仕事の前後にはどのような仕事があるのか(仕事の全体像はどうなっているのか)

(2)そのうえで、トレーナー本人に考えさせる

・この仕事を遂行することで、その経験が自身の成長にどう役立つのか

 仕事の意味づけが弱いと、トレーニーは「大変そうな仕事だなぁ。面倒なので、あまりやりたくないなぁ」と積極的に仕事に取組み意欲がわきません。

 きちんと仕事の意味づけをすると、「この仕事をやり遂げれば、●●スキルが向上する。大変だけど、最後までやり遂げよう」と、喜びとやりがいを見出すことができます。

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迷えるマネジャーのためのOJT完全マニュアル

「育て上手」なOJT担当者の特性を分析し、その結果を「目標設定」→「計画立案」→「計画の実行」→「困難への対処」→「評価」→「学びの抽出」へと分解し、各ステップにおけるOJTのコツを解説する。

「迷えるマネジャーのためのOJT完全マニュアル」

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